ディーゼルエンジンの進化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 01:19 UTC 版)
「ルドルフ・ディーゼル」の記事における「ディーゼルエンジンの進化」の解説
ディーゼルの死後もディーゼルエンジンは様々な改良を加えられ、蒸気機関の代替として広く使われるようになった。ガソリンエンジンよりも頑丈に作る必要があり、重くなるため、また、常用最高回転数が低いため航空用エンジンでは少数派であったが、産業用などの定置型エンジン、潜水艦や船舶用エンジンとしてはよく使われ、後にはディーゼル機関車や貨物自動車、さらにオイルショック以降は乗用車にも普及していった。低回転域で高いトルクが要求される用途でよく使われている。近年では軽量化設計が可能となり、再び航空機にも使われている。その場合は軽油またはジェット燃料を使うよう設計されている。 ディーゼルエンジンは圧縮比が高く燃焼時間が長いため、温度上昇がゆっくりしており、ガソリンエンジンよりも熱効率がよく、より多くの熱を機械的仕事に変換できる。ディーゼル本人は粉炭や植物油を燃料に使うことを考えていたし、実際に落花生の油などでも動作する。2008年に原油価格が上昇したことから、バイオディーゼルが普及しはじめている。しかし、依然としてディーゼル燃料の中心は石油から作られる軽油である。
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