ディスカバリー・ミッション
「より早く、より良く、より安く」惑星探査を行う
今までの惑星探査計画では、計画当初から打ち上げまでに非常に多くの時間と費用を費やしていました。そこで、NASAでは「より早く、より良く、より安く」という概念に基づく惑星探査計画、「ディスカバリー・ミッション」を発表しました。これは、惑星探査計画の承認から3年以内に探査機を打上げ、その総費用を1億5,000万ドル(1992年度のレート)未満にするというものです。「ディスカバリー・ミッション」では、1998年までに6つの探査機の打上げが計画されました。
小惑星の調査で、太陽系の進化を探る
1番最初のディスカバリー・ミッションは、1996年2月に打ち上げられた、小惑星エロスの調査を目的とする近地球小惑星群ランデブー「NEAR」探査機です。それに続いて、1996年12月には、既に様々な成果をあげた火星探査機「マーズ・パスファインダー」を打ち上げ、1998年1月には、月の氷の観測をした月探査機「ルナ・プロスペクター」が打ち上げられています。また、彗星の塵のサンプルリターンを目的とする「スターダスト」を1999年2月に、太陽風のサンプリングを行う「ジェネシス」を2001年8月に打ち上げました。そして、彗星の探査を行う「コンター」を2002年7月に打ち上げました。コンターは2003年11月にエンケ彗星、2006年6月にシュワスマン・ワハマン第3彗星に接近し、核やそれを取り巻くガスの成分を観測する予定でしたが、打ち上げ1ヶ月後に通信不能となりました。
Weblioに収録されているすべての辞書からディスカバリー・ミッションを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からディスカバリー・ミッションを検索
- ディスカバリー・ミッションのページへのリンク