テルマリズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/11 06:24 UTC 版)
ショード=ゼーグには30箇所の天然温泉の源泉があり、その水温は45℃から82℃まである。一日あたりの総水量は10 000 hl近く、一分間で694リットル湧き出している。最も有名なのはパールの水源で、82℃の湯が湧き出す。これはヨーロッパ有数の熱い温泉水で、一秒間で5リットル近く湧きだす。ショード=ゼーグで湧き出す温泉水の半分はパールの水源が占めていることになる。パール(Par)という水源の名は、ブタをトリミング(parés)することに由来する。つまりは、ふんだんに湧くお湯で洗い清めたことを意味している。温泉水はまた、子牛の頭からつま先まで洗ったり、羊毛を脱脂したりするのに利用された。 住民が共有する、地熱暖房のネットワークは1332年にできた。およそ40軒の住宅の一階部分は、様々な源泉の熱で暖められていた。配管システムは、住宅の大きさによって共有された。この暖房は、地下の温泉の流れに沿った場所で暮らす住民には無料で提供された。しかし、配管の維持には住民が責任を負った。このシステムは、カルデン・スパ・センター建設がコミューン議会によって決定されるまで所定の位置にあった。2009年、公共の源泉から引かれた温泉水を必要とするスパが開業し、そこではリウマチや変形性関節症の治療に入浴が利用されている。観光での利用のために、住民たちは自宅で温泉水を出さないようになった。今日では、私有の水源を持つ個人宅のみが昔のように地熱暖房をしている。公営の温熱利用としては、夏にプールの水が温められ、冬にはパールの水源の余った温泉を直接使って教会の暖房に役立てられている。
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