テネシー・バプティスト連盟からの離脱
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「ベルモント大学」の記事における「テネシー・バプティスト連盟からの離脱」の解説
2007年、ベルモント大学はどこの宗派にも属さないと発表し、テネシー・バプティスト連盟(TBC)から離脱した。 1951年、ウォード・ベルモント社経営のフィニッシングスクールウォード=ベルモント大学は深刻な経営難に陥っており、この問題を解決すべくTBCと提携した。この間、TBCは経済的支援を行なう代わりに経営権を得た。特に大学の評議委員会のメンバーは全てバプティスト教会の会員であることが条件となった。 2005年、ベルモント大学の評議委員会はTBCとの強力な結び付きによるコントロールから逃れる道を探し始めていた。この計画の提唱者はまず手始めとして教授陣や学生達の多様性に対応するため、全ての評議委員はクリスチャンではあってもバプティスト系は60%のみとした。しかしTBC側はこれまでの形態を続けるつもりだとし、この計画を拒否した。 2005年11月、『ザ・テネシアン』紙は、ベルモント大学の予算の3%となるTBCからの資金援助の分がテネシー州ジャクソンのユニオン大学とジェファーソン・シティのカーソン=ニューマン大学にまわされる、と報じた。これで終わったかのように見えたが、2006年4月7日『ザ・テネシアン』は、TBCが現在の委員会を追放し南部バプテスト連盟の者と入れ替え、TBCのコントロールとする道を探している、と報じた。 和解交渉決裂の後、2006年9月29日、テネシー・バプティスト連盟理事会は約5,800万ドルの返還を求めて訴訟を提起した。 2007年11月14日、ナッシュビルの報道機関は、裁判の前に和解したと報じた。TBCとベルモント大学は平和的に提携を解消し、ベルモント大学は即座に100万ドル、その後40年間毎年25万ドル、計1,100万ドルを返還することとなった。ベルモント大学はキリスト教系大学であり続けるが、バプティストに限ったものではないと述べた。
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