ティトゥス・ルクレティウス・カルスとは? わかりやすく解説

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ルクレティウス【Titus Lucretius Carus】

読み方:るくれてぃうす

[前94ころ〜前55ころ]ローマ哲学詩人エピクロス原子論に基づく哲学詩「物の本質について」により、唯物論的世界観叙述した


ルクレティウス

(ティトゥス・ルクレティウス・カルス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/12 07:58 UTC 版)

De rerum natura, 1570

ティトゥス・ルクレティウス・カルスラテン語: Titus Lucretius Carus, 紀元前99年頃 - 紀元前55年)は、共和政ローマ期の詩人哲学者エピクロスの思想を詩『事物の本性について英語版』に著した。

思想

エピクロスの宇宙論を詩の形式で解説。説明の付かない自然現象を見て恐怖を感じ、そこに神々の干渉を見ることから人間の不幸が始まったと論じ、死によってすべては消滅するとの立場から、死後の罰への恐怖から人間を解き放とうとした。6巻7400行からなる六歩格詩事物の本性について英語版』(ラテン語: De rerum natura[1])を著して唯物論的自然哲学と無神論を説いた。

影響

ルクレティウスの著作は長い間知られていなかった。1417年にイタリアの人文主義者ポッジョ・ブラッチョリーニによって、ドイツの修道院で『事物の本性について』の写本が再発見された[2]。同書はルネサンス期の思想に大きな影響を与え、原子論が発展する原動力となった。

日本語訳

参考文献

脚注

  1. ^ デ・レルム・ナトゥーラ』 - コトバンク
  2. ^ Greenblatt, p.44 (2009)
  3. ^ 旧版は「ルクレチゥス 宇宙論」(世界大思想全集 哲学・文芸思想篇3 河出書房新社、1959年)
     岩田義一(1916‐2000)は、数学史研究者。
  4. ^ ウェルギリウスアエネーイス泉井久之助訳と併収(度々再刊)

関連項目

外部リンク



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