ツナシ

デジタル大辞泉

つなし

コノシロの幼魚の古名。

「松田江の浜行き暮らし—捕る氷見(ひみ)の江過ぎて」〈万・四〇一一〉

デジタルお魚図鑑

コノシロ

学名：Konosirus punctatus 英名：Dotted gizzard shad 地方名：ツナシ、ハビロ　 脊椎動物門−硬骨魚綱−ニシン目−ニシン科 ※出典：長崎県水産部ホームページ 特徴 コノシロは沿岸性の魚で、たまに汽水域まで入り込むことがある。４〜５月が産卵期で日没後に河口域に侵入して浮遊卵を産む。皮膚には金属のような光沢があり、うろこははがれやすい。大きさにより名前が変わり、１０ｃｍ以下ではシンコまたはツナシ、１５ｃｍほどの若魚ではコハダ、成魚ではコノシロと呼ぶ。江戸時代には武士は「この城」を食うという意味を嫌いコノシロを食べようとしなかったといわれる。すしたねとして人気がある。身が柔らかいので刺身や塩焼きには風味が悪く向かないが、３枚におろして酢漬けにすると大変おいしい。 分布：新潟県・仙台湾以南、朝鮮半島、台湾、南シナ海北部 大きさ：25cm 漁法：釣り 食べ方：すしたね、酢の物