ダヴル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 15:41 UTC 版)
ダヴル (davul、ダウルとも) は大型の両面の太鼓で、ばちで叩いて演奏する。この種の太鼓はイラン、トルコ、アルバニア、ルーマニア、ブルガリア、ギリシャ、セルビア、マケドニア、イラク、アルメニアなどのヨーロッパ・中近東の国々の民俗音楽で広く用いられており、国や地域によってそれぞれ違う名前で呼ばれている。その構造と、異なるヘッド(膜)と異なるばちを使う奏法により、深いバスドラムの音と鋭い高い音をと、1つの太鼓で異なる音を生み出す。2つのばちは菜箸のような細いばち (ブルガリア語: pracka、トルコ語: çubuk、ギリシア語: daouloverga (daouli switch)) と、棍棒のような太いばち (トルコ語: Tokmak、ブルガリア語: kukuda 又は ukanj、ギリシア語: daouloxylo (daouli stick)) を用いる[1]。
- ^ a b c d e “Greek Musical Instruments”. John Pappas. 2018年8月20日閲覧。
- ^ a b c d e f g http://www.kultur.gov.tr/EN,98686/davul.html REPUBLIC OF TURKEYMINISTRY OF CULTURE AND TOURISM, 2018年08月21日閲覧
- ^ https://dictionary.goo.ne.jp/word/en/timbal/ , 小学館ランダムハウス英和大辞典の「timbal」の意味, 2018年08月17日閲覧
- ^ 姫田大「バスクの野外民衆劇パストラル研究 1988年上演「アゴスティ・シャホ」の分析を中心に」『洗足論叢』第46号、2018年、59-72頁、CRID 1050001337646944512。 P.7 写真3に atabal とされる太鼓の写真がある。他地域の davul に比べてかなり小ぶりである。2018年08月21日閲覧
- ^ Dauli - Davul of Turkey. Archived 2014-09-30 at the Wayback Machine.
- ^ http://www.greekfolkmusicanddance.com/instruments.php#toumbi, Greek Folk Instruments: Chordophones, Aerophones, and Membranophones, 主にKythnosのようなエーゲ海の島々で使用される。通常、左腕の下に保持され、ドラムの頭を2つのドラムスティックで叩く。しばしば tsabouna (バグパイプ) と共に使用される。2018年8月21日閲覧
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