ダイレクト・ヒッツ (ザ・フーの編集アルバム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/13 06:13 UTC 版)
『ダイレクト・ヒッツ』 | ||||
---|---|---|---|---|
ザ・フー の コンピレーション・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1966年 - 1968年 | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
![]() | |||
ザ・フー アルバム 年表 | ||||
|
『ダイレクト・ヒッツ』(Direct Hits)は、イングランドのロック・バンドであるザ・フーが1968年にイギリスで発表したコンピレーション・アルバムである[1]。
解説
本作は、マネージャーのキット・ランバートとクリス・スタンプが1966年に設立したトラック・レコードから、1968年10月18日に発表された[2]。イギリスで発表されたザ・フーのアルバムとしては4作目に当たり、イギリスでの初のコンピレーション・アルバムである[注釈 1]。トラック・レコードから発表されたザ・フーのアルバムとしては『セル・アウト』(1967年)に続く2作目になる。
収録曲は、彼等が1966年から1968年までの間にリアクション・レコード[注釈 2]とトラック・レコードから発表された楽曲から選択された[注釈 3][注釈 4]。
本作によって、イギリスで初めてアルバムに収録された楽曲は、以下の10曲である。
- 「バケット・T」(Reaction 592 001)[3]
- 「恋のピンチ・ヒッター」(Reaction 591 001)[4][5][6]
- 「アイム・ア・ボーイ」「イン・ザ・シティ」(Reaction 591 004)[7]
- 「ハッピー・ジャック」(Reaction 591 010)[8]
- 「リリーのおもかげ」「ドクター・ドクター」(Track 604 002)[9]
- 「ラスト・タイム」(Track 604 006)[10]
- 「ドッグス」「コール・ミー・ライトニング」(Track 604 023)[11]
「マリー・アンヌ」はアルバム『セル・アウト』(1967年)に収録された録音ではなく、シングル『恋のマジック・アイ』[12]のアメリカ盤のB面に収録されたものである。
2007年、日本でオリジナルマスターを定本にした紙ジャケット仕様の復刻版CDが限定発売された[13]。
収録曲
作詞・作曲の記載がない曲はピート・タウンゼント作である。
オリジナルLP
CD
# | タイトル | 作詞・作曲 | 録音年月日及び場所・プロデュ―サー・オリジナル | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「バケット・T Bucket T」 | Dean Torrence, Roger Christian, Donald J. Altfeld |
| |
2. | 「アイム・ア・ボーイ I'm a Boy」 | |||
3. | 「リリーのおもかげ Picture of Lily」 |
| ||
4. | 「ドクター・ドクター Doctor! Doctor!」 | John Entwistle |
| |
5. | 「恋のマジック・アイ I Can See for Miles」 |
| ||
6. | 「恋のピンチ・ヒッター Substitute」 | |||
7. | 「ハッピー・ジャック Happy Jack」 |
| ||
8. | 「ラスト・タイム The Last Time」 | Mick Jagger, Keith Richard | ||
9. | 「イン・ザ・シティ In the City」 | Keith Moon, Entwistle | ||
10. | 「コール・ミー・ライトニング Call Me Lightning」 | |||
11. | 「マリー・アンヌ Mary Anne with the Shaky Hand」 |
| ||
12. | 「ドッグス Dogs」 | |||
合計時間: |
参加ミュージシャン
※番号はCDのトラック・ナンバーを示す。
- ロジャー・ダルトリー Roger Daltrey – ヴォーカル
- ピート・タウンゼント Pete Townshend – ギター、キーボード、ヴォーカル、ベース・ギター(8)
- ジョン・エントウィッスル John Entwistle – ベース・ギター(8を除く)、金管楽器、ヴォーカル
- キース・ムーン Keith Moon – ドラムス、リード・ヴォーカル(1)
脚注
注釈
- ^ アメリカでのコンピレーション・アルバムには、デッカ・レコードがザ・フーのマネージメントに無断で発表した『マジック・バス〜ザ・フー・オン・ツアー』がある。このアルバムは、本作がイギリスで発表される約一か月前の1968年9月に発表された。
- ^ ロバート・スティグウッドが設立。配給元はポリドール・レコード。ザ・フーのシングル『恋のピンチ・ヒッター』(Reaction 591 001)、『アイム・ア・ボーイ』(Reaction 591 004)、『ハッピー・ジャック』(Reaction 591 010)、EP『レディ・ステディ・フー』(Reaction 592 001)、アルバム『ア・クイック・ワン』(Reaction 593 002)を発表。
- ^ ブランズウィック・レコードから発表された楽曲は、著作権を巡ってプロデュ―サーのシェル・タルミーとの法廷闘争が繰り広げられていたので、収録されなかった。
- ^ 前述の『マジック・バス〜ザ・フー・オン・ツアー』とは、「バケット・T」、「リリーのおもかげ」、「ドクター・ドクター」、「コール・ミー・ライトニング」の4曲が重複している。
出典
- ^ “thewho.com”. 2023年11月4日閲覧。
- ^ Neill & Kent (2007), p. 212.
- ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
- ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
- ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
- ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
- ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
- ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
- ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
- ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
- ^ “thewho.com”. 2023年11月11日閲覧。
- ^ “thewho.com”. 2023年11月19日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2025年3月1日閲覧。
引用文献
- Neill, Andy; Kent, Matt (2007). Anyway Anyhow Anywhere: The Complete Chronicle of The Who 1958-1978. London: Virgin Books. ISBN 978-0-7535-1217-3
- ダイレクト・ヒッツ_(ザ・フーの編集アルバム)のページへのリンク