ワイト島ライヴ1970とは? わかりやすく解説

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ワイト島ライヴ1970

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/21 05:00 UTC 版)

ワイト島ライヴ1970
ザ・フーライブ・アルバム
リリース
録音 1970年8月29日
ジャンル ハードロック
時間
レーベル Essential
プロデュース ジョン・アストリー、アンディ・マクファーソン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 84位(イギリス)[1]、194位(アメリカ)[2]
ザ・フー 年表
マイ・ジェネレイション〜ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・フー
(1996年)
ワイト島ライヴ1970
(1996年)
BBCセッションズ
(2000年)
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ワイト島ライヴ1970』 (Live at the Isle of Wight Festival 1970) は、イギリスのロック・バンド、ザ・フー1996年に発表したライブ・アルバムおよび映像作品。1970年8月にイギリス、ワイト島で開催された、第3回ワイト島音楽祭におけるコンサートの模様を収録したものである。

解説

ザ・フーは、1969年5月よりロックオペラ・アルバム『トミー』に伴う長期のコンサートツアーを行っており、この第3回ワイト島音楽祭はその一環で出演したものである。音楽祭は8月26日から31日にかけて開かれ、ザ・フーは4日目の29日に出演する予定だったが、ウッドストック・フェスティバル同様スケジュールが遅延し、ザ・フーの登場は30日の午前2時(3時という説もある[3])になってからだった。ザ・フーは彼らのキャリアの中でも最高の60万人という数の聴衆の前で2時間以上に渡る演奏を行ったが、ピート・タウンゼントによればこの時の演奏は「いいものとは言えなかった」という。[4]

コンサートの模様は全編撮影され、翌日の8月31日にはコンサートの模様がラジオで放送されたが、映像の方は権利譲渡の件で決着が付かず、日の目を見るのは1996年になってからだった。映像は撮影したマレー・ラーナーの映画『リスニング・トゥ・ユー』として公開され、同年VHSDVDとしてソフト化された。ライブ・アルバムの方はCD2枚組でリリースされ、コンサートで披露された曲全てが演奏順どおりに収録されたが、映像の方は『トミー』のパートが後半に回され、またかなりの曲が割愛されている。また映像の最後には、「トミー、聞こえるかい」をバックに、バックステージのキース・ムーンへのインタビュー映像が挿入された。[4]

2006年、『ワイト島のザ・フー 1970/究極エディション』と改題され、DVDが再リリースされた。本編は新たに5.1chサラウンド音声が収録され、また旧版には収録されなかった「恋のピンチ・ヒッター」と「ネイキッド・アイ」が追加、さらにピート・タウンゼントの最新インタビューも収録された。

収録曲

※特記なき限り、作詞作曲はピート・タウンゼント。

  • Disc1
  1. ヘヴン・アンド・ヘル - Heaven and Hell (John Entwistle) 5:16
  2. アイ・キャント・エクスプレイン - I Can't Explain 2:45
  3. ヤング・マン・ブルース - Young Man Blues (Mose Allison) 6:06
  4. アイ・ドント・ノウ・マイセルフ - I Don't Even Know Myself 6:11
  5. ウォーター - Water 10:53
  6. 序曲 - Overture 5:08
  7. イッツ・ア・ボーイ - It's a Boy 1:33
  8. 1921 - 1921 2:27
  9. すてきな旅行 - Amazing Journey 3:19
  10. スパークス - Sparks 5:10
  11. 光を与えて - Eyesight to the Blind (The Hawker) (Sonny Boy Williamson II) 1:58
  12. クリスマス - Christmas 3:25
  • Disc2
  1. アシッド・クイーン - The Acid Queen 3:41
  2. ピンボールの魔術師 - Pinball Wizard 2:50
  3. 大丈夫かい - Do You Think It's Alright? 0:22
  4. フィドル・アバウト - Fiddle About (Entwistle) 1:15
  5. トミー、聞こえるかい - Tommy Can You Hear Me? 0:58
  6. ドクター - There's a Doctor 0:22
  7. ミラー・ボーイ - Go to the Mirror! 3:32
  8. 鏡をこわせ - Smash the Mirror 1:16
  9. 奇跡の治療 - Miracle Cure 0:13
  10. 僕は自由だ - I'm Free 2:24
  11. トミーズ・ホリデイ・キャンプ - Tommy's Holiday Camp (Keith Moon) 1:01
  12. 俺達はしないよ - We're Not Gonna Take It! 9:37
  13. サマータイム・ブルース - Summertime Blues (Eddie Cochran, Jerry Capehart) 3:24
  14. シェイキン・オール・オーヴァースプーンフルツイスト・アンド・シャウト - Shakin' All Over/Spoonful/Twist and Shout (Johnny Kidd/Willie Dixon/Phil Medley, Bert Russell) 6:27
  15. 恋のピンチ・ヒッター - Substitute 2:10
  16. マイ・ジェネレイション - My Generation 7:15
  17. ネイキッド・アイ - Naked Eye 6:33
  18. マジック・バス - Magic Bus 4:35

脚注

  1. ^ The Who | full Official Chart History | Official Charts Company:
  2. ^ The Who - Chart history | Billboard
  3. ^ レコード・コレクターズ増刊『ザ・フー アルティミット・ガイド』(2004年)106頁。
  4. ^ a b 『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』(アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年ISBN 978-4-401-63255-8)216-217頁。

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