ダイヤモンドモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:35 UTC 版)
マイケル・ポーターは、実証研究の中で、対象の国の経済部門が他国と比して優位になる4つの決定要因を「ダイヤモンドモデル」として表した。 場所の基礎条件:インフラの質や、従業員の生産性。従業員の生産性は、教育・技術水準、賃金水準、勤勉さ、正確さ、感性が関係する。 国内市場の需要状況:国内の顧客からの価格と品質の要求の度合い。要求の度合いが高いと、対象の業界は革新的で高品質であることを強いられる。 バリューチェーンの質:対象の業界が関するサプライヤー業界や、関連業界が地理的にも近接し、競争力があるかどうか。これがあれば、良質な従業員、特許、材料の交換が容易に行われる。 企業統治と競争:企業の経営スタイル、組織体系の質。また国内市場においても激しい競争が展開されているかどうか。 このモデルによると、国家はインフラや教育を最適化し、イノベーションと競争とを促進することで、国際競争力を向上させることができる、とする。
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