タヴク・シシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/31 03:39 UTC 版)
タヴク・シシ | |
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タヴク・シシ
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別名 | シシ・タヴク |
種類 | ケバブ |
フルコース | メイン |
地域 | 旧オスマン帝国領 |
提供時温度 | 温製 |
主な材料 | 鶏肉 |
類似料理 | ジュージェ・ケバブ |
その他の情報 | 玉ねぎサラダ、メゼ、アイランとともに |

タヴク・シシ[1](トルコ語: tavuk şişまたは şiş tavuk, シシ・タヴク; アラビア語: شيش طاووق, [2][3]シシ・タウーク)は、オスマン料理を通じて中東各地に広まった鶏肉の串焼き料理で、いわゆるチキンのシシカバブである[1]。トルコをはじめ、アゼルバイジャン、アルメニアなどのコーカサス地方、およびエジプト、レバノン、シリア、ヨルダン、パレスチナ、イスラエル、イラクなどの中東で食されている[4]。イランでは、ジュージェ・ケバブという類似の料理がある。
語源
シシはアラビア語シリア方言の「shish」やトルコ語の「şiş」で、串を意味する。一部の学者は、これがペルシャ語の「sikh(串)」からの借用語だと主張している[要出典]。一方で、古代トルコ語の切るという意味の語根「sı」に由来するとする説もある[5]。この語は、アラビア語エジプト方言、アラビア語レバノン方言、アラビア語シリア方言にも取り入れられている。タウク(tavuk、トルコ語発音: [taˈvuk])は、古代テュルク語の「takagu」に由来し、鶏肉を意味する[6]。
調理法
この料理は、鶏肉をサイコロ状に切ってマリネし、串に刺してグリルする。一般的なマリネ液には、ヨーグルトとレモン果汁、またはトマトピューレが使われるが、他のバリエーションもある。
提供方法
タヴク・シシは、サンドイッチとして、または野菜と一緒に皿に盛られて食され、時にはライスやフライドポテトが添えられる。 トルコ料理のバージョンでは、通常ライス、ヨーグルト、キュウリのサラダ、串焼き野菜と一緒に提供される。 シリアやレバノンのバージョンでは、一般的にトゥーム、フムス、そしてタッブーレと共に提供される。 サンドイッチ版は、通常フラットブレッドの中に、またはドゥルムとして提供され、頻繁にレタス、トマト、そしてカブのピクルスが添えられる。
関連項目
出典
- ^ a b “チキンのシシ・ケバブ”. 一般社団法人日本・トルコ協会 (2017年8月9日). 2025年8月30日閲覧。
- ^ Virginia Maxwell (15 September 2010). Istanbul. Lonely Planet. pp. 145–. ISBN 978-1-74220-404-8
- ^ Ozcan Ozan (13 December 2013). The Sultan's Kitchen: A Turkish Cookbook. Tuttle Publishing. pp. 179–. ISBN 978-1-4629-0639-0
- ^ Lisa M. Ross; Lisa Akoury-Ross (1 June 2009). New American Cuisine for Today's Family: Fresh Ideas to Prepare Healthy Mediterranean Meals in Under 30 Minutes. SDP Publishing LLC. pp. 69–. ISBN 978-0-9824461-1-9
- ^ “şiş”. 2017年11月4日閲覧。
- ^ “tavuk”. 2014年11月15日閲覧。
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