タマーラ・カルサヴィナとは? わかりやすく解説

タマーラ・カルサヴィナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/01 02:10 UTC 版)

タマーラ・プラトーノヴナ・カルサヴィナカルサーヴィナとも、ロシア語: Тама́ра Плато́новна Карса́вина, ラテン文字転写: Tamara Platonovna Karsavina, 1885年3月10日 - 1978年5月26日)は、ロシア出身のバレリーナである。ロシア帝室マリインスキー劇場のプリマ・バレリーナを務める一方、セルゲイ・ディアギレフ主宰のバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)における中心ダンサーとして活躍した。古典から実験的な作品に至るまでをこなし、幅広い芸風で多くの観客を魅了した[1]ロシア革命を機にイギリスに亡命し、同国におけるバレエの発展に大きく貢献した。アンナ・パヴロワと並び、20世紀前半を代表するバレリーナである[2]


注釈

  1. ^ 当初、陰謀が渦巻くバレエ界の裏側を知る父はダンサーになることには反対であった (劇場通り 1993, p. 43)。
  2. ^ 入学にあたっては姿勢や身のこなし、医師の診断のほか、音感、読み書き、算数のテストが課され、合格できるのは少数であった (劇場通り 1993, p. 59)。
  3. ^ 帝室バレエでは、コール・ド・バレエ、コリフェ、第2ソリスト、第1ソリスト、バレリーナの順に階級が上がっていく (劇場通り 1993, p. 142)。
  4. ^ ブノワはジゼルの演技を観て、カルサヴィナはパヴロワを越えたと感じた (バックル 1983, p. 上199)。
  5. ^ カルサヴィナは踊り子役が大いに気に入り、ストラヴィンスキーに対して永久にその役をやめないと誓った (ストラヴィンスキー自伝 1981, p. 50)。
  6. ^ ディアギレフに引き留められて帰国を1日遅らせたことが災いした (劇場通り 1993, p. 286)。
  7. ^ ディアギレフ死の翌日に完成し、カルサヴィナはこの日にディアギレフの訃報を受けた (劇場通り 1993, p. 8)。
  8. ^ パヴロワには7人の愛人がいたとされる (バックル 1983, p. 上57)。

出典

  1. ^ 鈴木 2008, pp. 47–48.
  2. ^ 鈴木 2008, p. 80.
  3. ^ 劇場通り 1993, p. 88.
  4. ^ 劇場通り 1993, p. 132.
  5. ^ 劇場通り 1993, p. 139.
  6. ^ 劇場通り 1993, p. 159.
  7. ^ 劇場通り 1993, p. 182.
  8. ^ 劇場通り 1993, pp. 183–186.
  9. ^ 劇場通り 1993, p. 187.
  10. ^ 劇場通り 1993, p. 189.
  11. ^ バックル 1983, p. 上136.
  12. ^ バックル 1983, p. 上157.
  13. ^ 藤野 1982, p. 100.
  14. ^ バックル 1983, p. 161.
  15. ^ バックル 1983, p. 164.
  16. ^ 藤野 1982, p. 102.
  17. ^ 鈴木 2008, p. 46.
  18. ^ バックル 1983, p. 上175.
  19. ^ a b バックル 1983, p. 上184
  20. ^ ストラヴィンスキー自伝 1981, p. 40.
  21. ^ 劇場通り, p. 341, ケイコ・キーンによる解説。
  22. ^ 劇場通り 1993, p. 252.
  23. ^ バックル 1983, p. 下94.
  24. ^ 劇場通り 1993, p. 305.
  25. ^ 劇場通り 1993, p. 298.
  26. ^ 劇場通り 1993, p. 306.
  27. ^ 劇場通り 1993, p. 277.
  28. ^ 鈴木2008, p. 48.
  29. ^ 鈴木 2008, p. 51.
  30. ^ 劇場通り 1993, p. 232.
  31. ^ 鈴木 2008, p. 52.
  32. ^ 鈴木 2008, p. 141.
  33. ^ 鈴木 2008, p. 44.
  34. ^ 劇場通り 1993, pp. 34–36.
  35. ^ 劇場通り 1993, p. 218.
  36. ^ 劇場通り 1993, p. 136.
  37. ^ 劇場通り 1993, p. 230.
  38. ^ バックル 1983, p. 上190.
  39. ^ 劇場通り 1993, p. 226.
  40. ^ バックル 1983, p. 上167.
  41. ^ 鈴木 2008, p. 24.
  42. ^ バックル 1983, p. 上57.


「タマーラ・カルサヴィナ」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「タマーラ・カルサヴィナ」の関連用語

タマーラ・カルサヴィナのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



タマーラ・カルサヴィナのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのタマーラ・カルサヴィナ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS