タイガー・アイとは? わかりやすく解説

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タイガーズアイ

(タイガー・アイ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/05 14:57 UTC 版)

研磨されたタイガーズアイ

タイガーズアイ(またはタイガーアイ、Tiger's eye)は、研磨できらめく金褐色の細かい縞模様トラの目の虹彩を思わせる、パワーストーンとしても人気の半貴石である。和名で虎目石虎眼石とも呼ばれる。

産出地

主な原産国は南アフリカ共和国ナミビアオーストラリア[1]

性質・特徴

石英化途中のアスベスト

タイガーズアイは、リーベック閃石の繊維状鉱石であるクロシドライト(青石綿)に石英が染み込んで硬化したケイ酸塩鉱物である。

主成分は石英(SiO2)で、モース硬度7.0、比重2.65、ガラス光沢の性質[2]を持つ。 石英化したクロシドライトの繊維組織が幾重も平行に走っているため、タイガーズアイは研磨することにより光の反射に差が生じ、独特な光の筋が生み出される(シャトヤンシー効果)。

クロシドライトには発癌性グループ1[3]の危険度が指摘されているが、タイガーズアイに含まれるものは、極度に風化するか、もしくは完全に石英化していない個体などでない限り、そのままの状態では飛散しない。社団法人日本ジュエリー協会技術部会は、「わざわざ微粉砕しなければ心配ありません」[4][要出典]「しかし、原石取り扱い業や研磨業の方は今後も注意を払うことが必要」[要出典]としている。

トピックス

タイガーズアイは、古くからある猫目石の歴史を継ぎうる石として近年になって産出されるようになった石[1]であり、古代からの伝承話が別段あるわけではない。歴史がまだ浅い鉱石であるため、単にパワーストーンとしての効果を列挙するものが大半である。

パワーストーンとしての石言葉は、洞察力、富、高潔、独立、知識[5]

色による別名称

タイガーズアイは鉄分を含む岩石の隙間で形成される[2]ため、クロシドライトと結びついた鉄分の酸化度合いによって色が決まる。鉄分の錆びた色が黄金色から茶褐色の縞模様となって現れ、これらがタイガーズアイの一般的な色である。

ほとんど酸化せずにクロシドライト本来の灰青色を保持したものは、ホークスアイ鷹目石)と呼ばれる。まれに両者の中間にあたる緑色も存在し、こちらにはウルフアイ狼眼石)という別名がついている[1]。青色や黄色っぽい褐色、または緑色が混ざっているものはゼブラアイと呼ばれ、日本では混虎目石という名がある。[6]

人工的な熱処理によって赤色になったものはレッドタイガーズアイ(赤虎目石)と呼ばれる。また、熱処理したタイガーズアイを塩酸に浸すと淡黄色になり、猫目石そっくりになる。この方法で作られた石はブリーチ・タイガズーアイ抜き虎)と呼ばれ、そこからさらに染料で人工着色したものはダイド・タイガーズアイ(染め虎)として流通している[1]

脚注

  1. ^ a b c d 高橋桐矢「パワーストーン効果大事典/金運をもたらす【タイガーアイ】」、月刊ムー公式HP、2016年6月19日、2018年7月27日閲覧。
  2. ^ a b 松原聰監修『学研の図鑑 美しい鉱物』学研プラス、2013年3月12日、81頁。
  3. ^ 厚生労働省IARC グループ1に分類されている作用因子 (120因子)の分類(案)」1頁、アスベストの枠内にクロシドライト(crocidolite)表記。2018年8月27日閲覧。 
  4. ^ “(社)日本工業教育協会ニュース”. Journal of Jsee 40 (5): 5_61–68. (1992-09-30). doi:10.4307/jsee1953.40.5_5_61. ISSN 1883-9002. http://dx.doi.org/10.4307/jsee1953.40.5_5_61. 
  5. ^ 石言葉の意味と効果一覧表、パワーストーンNAVI、2018年7月27日閲覧。
  6. ^ 『図鑑 宝石』技術評論社、2012年11月1日。 

関連項目

外部リンク

  • Tiger's Eye (英語), MinDat.org, 2011年7月14日閲覧

タイガー・アイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/10 08:43 UTC 版)

でたとこプリンセス」の記事における「タイガー・アイ」の解説

原作におけるラスボス。かつてソーサランド王家によって封印されていた魔王異界で力を蓄えた果てに、ついに封印破り精神体としてソーサランド王宮顕現した精神体であるために他者取りかないと実体化できないが、逆に取り憑く依代無かった時には余剰瘴気毒ガスとなってソーサランド全体を覆うため、どうしても生贄となる依代用意せねばならず、「あえて依代取り憑かせた後に倒す」という苦肉の策取った

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