センセーション展
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「サーチ・ギャラリー」の記事における「センセーション展」の解説
1997年9月18日にサーチ・コレクションを中心にした展覧会『センセーション』がロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで開催されたが、多くの絶賛と罵倒を同時に浴びる展覧会となった。特に、1960年代のムーアズ殺人事件での悪名高い幼児連続誘拐殺人犯マイラ・ヒンドリーの肖像画は被害者遺族の抗議を受け、会期中にある観客にペンキで襲撃された。この展覧会は多くのマスメディアで話題となり、3ヶ月で40万人が詰め掛ける大盛況となり、イギリス現代美術がイギリスの人々に身近となり、かつ若い世代から最先端でポップなものとして受けいれられるきっかけになった。その後ニューヨークとベルリンに巡回し大きな反響を得たが、ニューヨーク会場のブルックリン美術館ではルドルフ・ジュリアーニ市長がクリス・オフィリの象の糞を用いて聖母マリアを描いた作品に反発し、美術館への援助を打ち切ると言い出し訴訟合戦となった。こうした展覧会を通じ、YBA作家達の作品も様々な美術館に納まり、反抗児だったYBA作家らも栄えあるイギリス美術界の一員となっていった。サーチは評価の上がったYBA作家らのコレクションを一部手放して多大な収益を得て、それをさらなる作品購入やギャラリーの拡大に使うことにした。
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