セキュリティの懸念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 16:41 UTC 版)
2011年5月9日、WebGLに深刻なセキュリティホールが指摘された。問題点は以下の2点。現在は解決済み。 サービス拒否 (DoS) 攻撃 - WebGLでは制御構造をサポートするプログラマブルシェーダーを使えるが、GPU自体にバグなどがあると、OS全体をクラッシュさせたり、無限ループなどでデバイスドライバの応答を停止させるシェーダープログラムを実行させることができてしまう。 クロスドメイン画像盗取 - Cross-Origin Resource Sharing に未対応で、他のドメインで使われている画像を取得できた 規格そのものに脆弱性が存在するため、米国のセキュリティ機関US-CERTはブラウザでWebGLを無効にするよう勧告していた。 Firefox 4 と Chrome 12 は標準状態でWebGLが有効になっており、セキュリティ問題を防ぐには手動でWebGLを無効にする必要があった。その後、Chrome 13 ではクロスドメイン問題が修正され、Firefox 5 ではクロスドメインは無効になったが、Firefox 8 から Cross-Origin Resource Sharing が利用可能になった。 DoS攻撃の方は、GL_ARB_robustness(OpenGL 3.2) または GL_EXT_robustness(OpenGL ES 2.0) を利用できるウェブブラウザに制限することで解決した。
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