スラッシュドット効果
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/18 07:26 UTC 版)
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スラッシュドット効果(スラッシュドットこうか、英語: Slashdot effect)もしくはフラッシュクラウド(英語: flash crowd)は、定番の大きなWebサイトが小さなサイトをリンクして、過大なトラフィックをもたらすときに起きる。 これは、小さなサイトに過負荷を与え、処理速度の低下をもたらしたり、利用不能になったりする。 この名前は、技術系ニュースサイト「スラッシュドット」からのリンクに起因する絶大なWebトラフィックに由来する。
用語法
ジャーゴンファイルによると、「スラッシュドット効果」という用語は、定番のスラッシュドットのニュースサービスの記事において、あるサイトが言及された後に、非常に多くの人々がそのサイトを見に来ることに起因して、Webサイトがアクセス不能になっている現象をいう。 これは後に、定番のサイトに掲載されることによるあらゆる同様な効果も説明するために拡張され、より一般的で適切なフラッシュクラウドという用語と同等の意味になっている[1]。
日本においては、2ちゃんねるで紹介されたサイトに同様の現象が見られるため、これを2ちゃんねる効果と呼ぶ者もいる[2]。一方、2ちゃんねるよりも社会的影響力が低いスラッシュドット日本語版に関してそのトラフィック効果に関して言われることはほとんど無い[3]。
同様の現象は、Yahoo!ニュースでも見られる。こちらはリンク先へ直接リンクが張られているのではなく、一旦Yahoo!内を経由しており、多数のアクセスにより混雑している、ページが正常に表示されない可能性があるという旨が表示されることがある[3]。
支援策と予防策
スラッシュドット効果に対処するために、多くのソリューションが各サイトに提案されてきた[4]。
たとえオリジナルのサイトが反応しなくなったとしても、そのコンテンツの閲覧可能性を保つために、スラッシュドットからリンクされているすべてのページを自動的にミラーするシステムがいくつかある[5]。
脚注
- ^ Eric S. Raymond. “slashdot effect”. The Jargon File, version 4.4.8. 2016年4月11日閲覧。
- ^ “P2P技術で“2ちゃんねる効果”を軽減できる無料CDNが正式公開”. 2014年8月17日閲覧。
- ^ a b "スラッシュドット効果". IT用語辞典バイナリ. 2014年8月17日閲覧。
- ^ Jeremy Elson; Jon Howell『Handling Flash Crowds from your Garage』(PDF)マイクロソフト、2008年。オリジナルの2011年5月11日時点におけるアーカイブ 。2022年6月17日閲覧。
- ^ Daniel Terdiman (2004年10月1日). “Solution for Slashdot Effect?”. WIRED. 2016年4月18日閲覧。
関連項目
外部リンク
スラッシュドット現象
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「ウィキペディア日本語版」の記事における「スラッシュドット現象」の解説
2003年2月12日にウィキペディア日本語版は1,000ページを達成した。英語版が奇しくもちょうど2年前に1,000ページを達成している。 1,000ページ達成を受け、コンピュータ関係の有名電子掲示板であるスラッシュドットジャパンにウィキペディア日本語版が紹介された。これにより、この数日後参加者は倍増することとなり、日本においてもウィキペディアにおいてスラッシュドット現象が発生した。 この結果、様々な分野の項目が増加した。主なものとして、物理学・生物学・情報工学・文学・音楽・ゲームソフト・漫画・タレント関連などが挙げられる。 また、執筆者にはいわゆるサブカルチャー(殊にアニメや声優・日本の鉄道・軍事・コンピュータゲーム及びゲームソフト)関連分野でのトリヴィアを誇る者、即ちおたくが多く、半ばまとめサイトやデータブック(人物については紳士録、名鑑、言動録)と化した項目があるのも日本語版の大きな特徴であるが、それは、この「スラッシュドット現象」から始まったともいえる。 「Wikipedia:なぜウィキペディアは素晴らしくないのか#関心の偏在」も参照
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