スパイの真実解明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 06:21 UTC 版)
「ローゼンバーグ事件」の記事における「スパイの真実解明」の解説
冷戦体制が崩壊する1990年代前半までは、この事件は上記のように「マッカーシズムと反ユダヤ主義を背景にしたでっち上げである」、「冷戦下のアメリカにおける人権蹂躙の象徴」として、ソ連やソ連から支援を受けた作家や学者などの「文化人」やマスコミによって批判され、取り上げられてきた。 しかし、その一方で、西側に亡命したソ連国家保安委員会(KGB)のエージェント達から育成訓練の課程で「ローゼンバーグ夫妻の功績」が語られていたことを証言する者もいた。諜報組織の世界では夫妻がソ連のエージェントだったことは常識となっており、そこから来る情報から夫妻の立場は完全に潔白だとは言いがたい状況となっていた。 さらに、東西冷戦終結とソビエト連邦の崩壊後に、1995年まで行われていた旧ソ連の暗号を解読する「ベノナ計画」に対する機密が解除された事で、それまでのアメリカ内部のスパイと旧ソ連の連絡の内容の一部が公開され、ローゼンバーグ夫妻が実際にソ連のスパイであり、アメリカの軍事機密をソ連側に提供していたことが明らかになった。
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