ステファン・オソヴィエツキーによるサイコメトリー
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ポーランド人であるステファン・オソヴィエツキーは、発掘された考古学品の過去を見通す能力があることで知られていた。1935年、ポーランドの民俗学者であるスタニスラフ・ポニアトスキーは世界中の遺跡から集めた火打石や石器などを使ってオソヴィエツキーの能力の実験を行った。それらの石類は外見からは正体がわからず、まだオソヴィエツキー自身の目に触れられないよう細心の注意が払われていた。実験が行われた結果、オソヴィエツキーは石器類の使用されていた年代、発見された場所やそれを生み出した文化などを次々と正確に描写した。オソヴィエツキーの描写がポニアトスキーの情報と食い違う時が幾度かあったが、後にポニアトスキーの情報に誤りがあったことが判明した。 紀元前15000年から紀元前10000年前の間にフランスで栄えたマグダレニアン人(英語版)の石器を手にしたオソヴィエツキーは「マグダレニアン人の女性はとても手の込んだ髪型をしている」と描写した。これは当時の通説からは離れた見解だったが、後にマグダレニアン人の女性の彫像が発見されるにおよび、正しい見方であったことが実証された。この例のように、当初は誤っていると判断されたオソヴィエツキーの描写が後に正しいと判明した事例は、100を超える。オソヴィエツキーは石器時代の人々は油のランプを使っていたと発言したが、後にフランスのブルゴーニュ地域圏で彼が描写した通りの形と大きさのランプが発掘された。またオソヴィエツキーは石器時代の人々の、住居形態や埋葬習慣、狩猟対象の動物などの詳細な絵を描いたが、それらは後に考古学上の発見で正しいと立証された。
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