スコットランドの教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 05:37 UTC 版)
「イギリスの教育」の記事における「スコットランドの教育」の解説
スコットランドでは、初等教育が5歳から12歳まで、中等教育が12歳から18歳までで、そのうち5歳から16歳までの11年間が義務教育となっている。生徒は、16歳になると毎年5、6月に行われるSQA(Scottish Qualifications Authority)のスタンダード・グレード又はインターミディエイトと呼ばれる試験を受験し、試験に合格するとSQC(Scottish Qualifications Certificate, スコットランド版NQF)がSQAから授与される。スタンダード・グレードはFoundation, General, Creditと3つ、インターメディエイトはAccess 1, Access 2, Access 3, Intermediate 1, Intermediate 2と5つのレベルに分かれており、生徒の学力に合わせて試験のレベルを選ぶことが可能(スタンダード・グレードのCreditと、インターミディエイトのIntermediate 2が大体同じレベル)。 大学への進学を希望する場合には、さらに1年間就学して、一段階上のハイヤー・グレードを受験する。イングランドの大学に進学する場合には、さらに1年間勉強し18歳で最上級のアドバンスド・ハイヤーズという試験を受験する必要がある。尚、インターミディエイト、ハイヤー・グレイドとアドバンスド・ハイヤーズの3つ、7レベルをNational Coursesと呼ぶ。試験の結果はイギリスの郵政(ロイヤルメール)又は電子メール(希望者のみ)によって毎年8月の第2週火曜日(8月5日(2008年))にスコットランド全国一斉に送られる。 また、大学は17歳より始まり、一般的に4年制であるが、学費が無料である点がイングランドの大学と異なっている。既に15世紀には大学が設けられ、スコットランド最古のセント・アンドルーズ大学が1411年、グラスゴー大学は1451年、アバディーン大学が1494年、エディンバラ大学が1582年に設立されている。これら4大学はイギリスの中でもオックスブリッジに次ぐ伝統を持ち、古代の大学とも称される。
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