ジャン・ド・カルージュの真実
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 03:27 UTC 版)
「最後の決闘裁判」の記事における「ジャン・ド・カルージュの真実」の解説
カルージュはかつて優れた従騎士だったものの気性が荒いことが欠点で、百年戦争に従軍した際にはイングランド軍の挑発に乗り、父カルージュ3世やル・グリの制止を振り切って戦端を開いた結果、リモージュを奪われてしまう。戦闘終結後、新たな領主としてシャルル6世の従兄弟ピエール伯が赴任し、カルージュとル・グリは彼に忠誠を誓う。後日、ピエール伯の命を受けたル・グリがカルージュの元を訪れ、戦費調達のために地代を支払うように告げる。カルージュは不作が続き地代が払えないことを伝え、ル・グリはピエール伯に寛大な措置を求めることを約束する。 カルージュは資産を確保するため、かつてイングランドに寝返った経験を持つロベール・ド・ティボヴィルの娘マルグリットと婚約し、豊かな土地を含む多額の持参金を手に入れる。マルグリットは献身的に仕え、カルージュとの仲は円満なものだった。彼女は子供が生まれないことを気にかけていたが、カルージュは「子供が授かるかは神の手に委ねられている」と語り、妻を慰めた。そんな中、持参金として得た土地をピエール伯が接収してル・グリに与えるという事件が起こり、カルージュはシャルル6世に訴えて土地を取り戻そうとするが、国王は彼の訴えを却下する。面子を傷つけられたピエール伯は、カルージュ3世の死に伴い空席となった城塞の長官職をル・グリに与えてしまう。祖父の代から任されてきた長官職まで奪われたカルージュは激怒し、ル・グリが自分を裏切ったのではないかと疑うようになる。 スコットランド遠征中にカルージュは騎士に任じられる。帰国後、彼は給金を得るためにパリに向かうが、その間にマルグリットが何者かに強姦される事件が起きる。マルグリットからル・グリが犯人だと聞かされたカルージュは極刑を望むが、裁判を取り仕切るピエール伯がル・グリに肩入れしていることを知る。カルージュは事態を打開するためシャルル6世に直訴し、決闘裁判で決着を付けようと画策する。
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