ジャイナ経典にみられる記述
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 08:17 UTC 版)
「解脱 (ジャイナ教)」の記事における「ジャイナ経典にみられる記述」の解説
サマン・スッタム(Samaṇ Suttaṁ)は、ニルヴァーナに関する以下の記述より成る - 苦痛も快楽もなく、苦しみも生もなく、生まれることも死ぬこともない場所、それが解脱である。(617) 感覚器官も、驚きも、眠りも、渇きも、飢えもない場所、それが解脱である。(618) カルマもなく、カジカルマもなく、心配事もなく、専門的にはアルッタ、ラウドラ、ダルマ、スクラなどと呼ばれるようないかなる種類の思考もない場所、それがニルヴァーナである。(619) ウッタラディヤヤナ・スートラによって、パールシュヴァの門人のケーシにガウタマが解脱の意味を説明した様子がわかる。 あらゆる観点から見て安全だが到達しがたい場所があり、そこでは年を取ることも死ぬこともなく、苦しみもなければ病気をすることもない。ニルヴァーナ、あるいは苦痛からの解放、あるいは完全性と呼ばれている場所こそがあらゆる観点から見て安全で、幸福で、静寂な場所であり、偉大な賢者たちがそこに到達できる。そこはあらゆる観点から見て永遠の場所であるが到達しがたい。そこへ到達した賢者は悲しみから解放され、存在の流れを終わらせた。(81-4)
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