ジャイナ教の現況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 04:00 UTC 版)
現在、白衣派の多くみられるのはグジャラート、ラージャスターン両州、ムンバイ(ボンベイ)などである。寺院で尊像を礼拝するデーフラーバーシー派(dehrāvāsī)とこれを行わないスターナクヴァーシー派(sthānakvāsī)の2派がある。 裸行派はほとんど南インドに集中するが、マディヤ・プラデーシュ州にも多少みられる。テーラーパンティ(terāpanthi)とヴィスパンティ(vispanthi)の2派があるが、生活儀礼の上でわずかな相違がみられるのみである。 殺生を禁じられたジャイナ教徒の職業はカルナータカ州に例外的に知られているわずかな農民を除けばほとんどが商業関係の職業に従事し、商才にたけたジャイナ商人は有名である。現在ジャイナ教徒は2001年のインド国勢調査(Census 2001)によれば450万人ほどを数え、これは全人口の0.5%にも満たないが、インド社会において事実上の一カーストを形成している。ただし、ここでいうカーストとは職業的内婚集団と説明される「ジャーティ」の意味合いである。インド社会でのジャイナ教徒の結束はきわめて固く婚姻も多くがジャイナ教間だけでおこなわれることがそれを裏付けているといえる。
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