ジメチルサルファイドとは? わかりやすく解説

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ジメチルスルフィド

(ジメチルサルファイド から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/21 13:22 UTC 版)

ジメチルスルフィド (dimethyl sulfide, DMS) は常温で液体、水に難溶の有機硫黄化合物スルフィドの一種である。ジメチルエーテル酸素硫黄で置き換えた構造。キャベツが腐った臭いとも表現される悪臭成分で、ミズゴケプランクトンなどが作る物質でもある。海苔の香り成分としても重要である[2]。酸化することで溶剤として有用なジメチルスルホキシド (DMSO) となる。金属やルイス酸に配位して錯体を作りやすい。硫化ジメチルとも呼ばれる。また、英語 "sulfide" の発音から、ジメチルサルファイド とも呼ばれる。


  1. ^ a b c 化学物質等安全データシート (PDF) (昭和化学)
  2. ^ 長谷川香料株式会社『香料の科学』講談社、2013年、90頁。ISBN 978-4-06-154379-9 
  3. ^ Methyl Sulfide 75-18-3 (東京化成工業株式会社)
  4. ^ Gaylord Chemical Corporation. “Tuscaloosa Process Technology”. 2011年10月6日閲覧。
  5. ^ 種田健造. “リグニンの含硫黄アルカリ処理による利用(1)-DMS製造法の発展-” (PDF). 2011年10月6日閲覧。
  6. ^ 田中茂、大気から海洋に運ばれるエアロゾル - 土壌粒子の海洋への長距離輸送と海洋微生物および気候変動に与える影響 - エアロゾル研究 Vol.9 (1994) No.2 Summer P.120-126, doi:10.11203/jar.9.120
  7. ^ 田中浩、海洋性硫黄化合物とエアロゾル エアロゾル研究 Vol.14 (1999) No.3 Autumn P.228-234, doi:10.11203/jar.14.228
  8. ^ 永尾一平、DMS研究の進展と現状 低温科学 (72) 2014-3-31, p.1-14, hdl:2115/55012
  9. ^ 地球外生命の手がかり、ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した可能性=英研究チーム”. BBC NEWS JAPAN (2023年9月13日). 2023年9月21日閲覧。


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