シングルタイプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 05:54 UTC 版)
モーニングコートから変化した、クリケットやテニス用のジャケットから来ていると考えられている。 1829年、ケンブリッジ大学とオックスフォード大学のほぼ中間にあるテムズ川において、初めて両校対抗のレガッタによるボートレースが開催された。その際、ケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジのボート部「レディ・マーガレット・ボート・クラブ」の漕ぎ手たちが、母校のカレッジカラーである燃えるような赤(blazing red、blazeは炎の意)のフランネルのジャケットを着用していたことがブレザーの起源と言われる。これがシングルタイプの起源とされる。 それはボート部員が防寒用に着用するゆるめのフランネルジャケットで、どのボートクラブも遠方からでもすぐ認識できるように派手な色やストライプ柄を用いていた。同カレッジの赤いジャケットは「ジョニアン・ブレザー」(ジョニアンは同校学生の意)と呼ばれ、次第に「ブレザー」と一般用語化していったと言われる。19世紀半ば頃にはボート部員だけでなく、クリケット、ラグビー、サッカー部でも着用するようになり、チャールズ・ディケンズ編纂の1885年の辞書にも、「正式なクラブカラーを使用した運動部員用のフランネル・ジャケットをブレザーと言う。レディ・マーガレット・ボート・クラブの赤いジャケットから来たと思われる」とある。1890年までにはフランネルのルーズフィットなカジュアルジャケット一般(当時は大体派手な色)をブレザーと称するようになり、20世紀に入るとアメリカのアイビーリーグの大学もブレザーを採用するに至った。
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