シロオビネズミカンガルーとは? わかりやすく解説

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シロオビネズミカンガルー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/02 18:24 UTC 版)

シロオビネズミカンガルー
シロオビネズミカンガルー Bettongia lesueur
保全状況評価
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 二門歯目 Diprotodontia
: ネズミカンガルー科
Potoroidae
: フサオネズミカンガルー属
Bettongia
: シロオビネズミカンガルー
B. lesueur
学名
Bettongia lesueur
(Quoy & Gaimard, 1824)
和名
シロオビネズミカンガルー
英名
Boodie
Burrowing bettong
Lesueur's bettong
Lesueur's rat-kangaroo

シロオビネズミカンガルーBettongia lesueur)は、二門歯目ネズミカンガルー科フサオネズミカンガルー属に分類される有袋類

分布

オーストラリア西オーストラリア州固有種

形態

体長28-36cm。尾長21.5-32.6cm。体重0.9-1.8kg。尾は太い。全身は黄色みを帯びた灰色の体毛で覆われる。腰の体色は帯状に淡色になり、和名の由来になっている。尾を覆う体毛は薄い。

耳介は小型で丸みを帯びる。

生態

荒地などに生息し、スピニフェクスが点在する環境を好む。ネズミカンガルー科では唯一地中棲で、複数の出入り口がある巣穴の中で生活する。夜行性。オスは単独で生活するが、ペアで生活したりメスのみで群れを形成する事もある。

食性は植物食傾向の強い雑食で、植物の根、根茎、果実、種子菌類シロアリなどを食べる。

繁殖形態は胎生。1回に1頭の幼獣を年に2回に分けて産む。幼獣は生後115日は母親の育児嚢の中で生活し、5-6か月後に独立する。

人間との関係

人為的に移入されたアナウサギとの競合、アカギツネやノネコによる捕食などにより生息数は激減した。以前はオーストラリア南部にも分布していたが、西オーストラリア州のドール島とバーニア島、バロー島の個体群を残して絶滅した。競合相手や天敵となる外来種を駆除した上で、再導入する試みが進められている。1992年にハイリソン・プロング半島、1999年ニューサウスウェールズ州に再導入され生息数は増加傾向にある。

参考文献

  • 今泉吉典、松井孝爾監修 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、12、206頁。
  • 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科6 有袋類ほか』、平凡社1986年、138、146、175頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』、講談社2000年、22、140頁。

関連項目

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