ショートカット法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 23:10 UTC 版)
ブロック暗号アルゴリズムの弱点を用いて鍵の全数探索以下の計算量で鍵(の一部)を求める手法を総称してショートカット法と呼ぶ。ショートカット法には多くの種類があるが、ここでは代表的なものを列挙する。 差分解読法(差分暗号解読) en:Differential cryptanalysis (Biham, 1989)不能差分解読法 en:Impossible differential cryptanalysis 切詰差分解読法 Truncated Differential Cryptanalysis 高階差分解読法 Higher Order Differential CryptanalysisSquare攻撃 en:Square attack 飽和攻撃 Saturation Attack ブーメラン攻撃 en:Boomerang attack 補間攻撃 en:Interpolation attack (Jakobsen, Knudsen, 1997)線形和攻撃 Linear Sum Attack (Aoki, 1999) 線形解読法(線形暗号解読) en:Linear cryptanalysis (Matsui, 1993)差分線形攻撃 en:Differential-linear attack 切詰線形攻撃 Truncated Linear Attack スライド攻撃 en:Slide attack (David Wagner, Alex Biryukov, 1999) カイ2乗攻撃 χ 2 {\displaystyle \chi ^{2}} Attack mod n攻撃 en:Mod n cryptanalysis XSL攻撃 en:XSL attack ショートカット法が存在するアルゴリズムは学術的には「解読可能」と呼ばれるが、その必要な計算量が現実的であるかどうかは考慮されない。すなわち、学術的に解読可能であることが、即、その暗号を利用したシステムの破綻につながるわけではない。しかしながら、設計者が想定した強度を有していないという事実はその暗号アルゴリズムが信頼性の低い暗号アルゴリズムであることを意味する。
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