シュコダ39T
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/01 06:58 UTC 版)
シュコダ39T | |
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シュコダ39T(1755)
(2022年撮影) |
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基本情報 | |
製造所 | シュコダ・トランスポーテーション |
製造年 | 2021年 - 2024年 |
製造数 | 38両(1751 - 1788) |
運用開始 | 2022年 |
投入先 | オストラヴァ市電 |
主要諸元 | |
編成 | 2車体連接車、片運転台 |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 | 直流600 V (架空電車線方式) |
最高速度 | 80 km/h |
車両定員 | 定員172人(着席60人) (乗客密度4人/m2) |
全長 | 26,640 mm |
全幅 | 2,500 mm |
全高 | 3,555 mm |
床面高さ | 低床率100 % |
備考 | 主要数値は[1][2][3][4]に基づく。 |
シュコダ39T(チェコ語: Škoda 39T)は、チェコの車両メーカーであるシュコダ・トランスポーテーションが開発・展開する路面電車車両。チェコの路面電車であるオストラヴァ市電向けに開発された、バリアフリーに適した超低床電車である[1][2][3]。
概要
シュコダ・トランスポーテーションが展開する路面電車車両のフォアシティ・スマートのうち、チェコのオストラヴァ(オストラヴァ市電)向けに開発された車種。3箇所に乗降扉を有する前方車体に1軸、乗降扉が2箇所に存在する後方車体に2軸の回転軸付きの台車を有する2車体連接車で、車内全体がバリアフリーに適した低床車体になっている他、冷暖房やUSBポートが設けられている。また車体の材料の不燃性、構体の強度や耐衝撃性などは最新のヨーロッパの規格に準拠したものになっている[3][5][6]。
2018年にシュコダ・トランスポーテーションが新型車両の発注権を獲得し、2021年10月から試運転が実施された後、翌2022年2月17日から本格的な営業運転を開始した[注釈 1]。それ以降、追加発注分を含めて2024年までに合計38両が導入されており、長年使用されていたタトラT3やタトラT6A5の置き換えが進められる事になっている[3][5][6][4][8]。
脚注
注釈
- ^ 当初は2020年9月に営業運転を開始する予定だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でスケジュールに遅延が生じた[7]。
出典
- ^ a b “FORCITY SMART OSTRAVA”. Škoda. 2023年1月21日閲覧。
- ^ a b “TRAMCAR FORCITY SMART OSTRAVA”. Škoda. 2023年1月21日閲覧。
- ^ a b c d “Škoda 39T”. Dopravní podnik Ostrava a.s. (2022年2月17日). 2023年1月21日閲覧。
- ^ a b Libor Hinčica (2024年8月31日). “Škoda předala ostravskému DP poslední tramvaje 39T”. Československý Dopravák. 2024年9月1日閲覧。
- ^ a b “ForCity Smart 39T With DPO”. Railvolution (2022年2月17日). 2023年1月21日閲覧。
- ^ a b Jan Sůra (2022年2月4日). “The first Škoda 39T tram has completed its test operation in Ostrava”. CEE TRANSPORT. 2023年1月21日閲覧。
- ^ “Ostrava stále čeká na tramvaje za necelé dvě miliardy korun, zakázka má kvůli covidu další zpoždění”. Česká televize (2021年7月15日). 2023年1月21日閲覧。
- ^ Vít Hinčica (2018年9月7日). “Velkokapacitní tramvaje pro Ostravu dodá Škodovka”. Československý Dopravák. 2023年1月21日閲覧。
シュコダ39T
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 18:54 UTC 版)
2018年、オストラヴァ市交通会社はシュコダ・トランスポーテーションとの間に新型路面電車車両に関する契約を結んだ。これは同社が世界各地に展開する超低床路面電車ブランドのフォアシティ・スマートの1つで、回転軸を有するボギー台車を備えた編成長26.5 mの2車体連接車である。車内には充電用のUSBポートが常備されている他、冷暖房双方に対応した空調装置も搭載され、快適性が向上している。設計最高速度は80 km/hを予定しており、これはオストラヴァ市電向け車両で最速となる。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で当初想定されていた製造スケジュールから遅れが生じており、最初の車両が納入されたのは2021年となった。その後、試運転を経て同年11月から乗客を乗せる形での試験運転が行われている。オプション分を含めて合計35両を導入する事になっており、老朽化が進んだタトラT3やタトラT6A5が置き換えられる。 「シュコダ39T(チェコ語版)」も参照
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