シナ大王国誌とは? わかりやすく解説

シナ大王国誌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/04 15:40 UTC 版)

フアン・ゴンサーレス・デ・メンドーサ」の記事における「シナ大王国誌」の解説

『シナ大王国誌』は16世紀代表する中国研究書であり、1585年初版ローマで出版され、翌1586年リスボン改訂版出版されている。16世紀のうちに12版を数えイタリア語ドイツ語、英語、フランス語ラテン語オランダ語翻訳されている。 Historia de las cosas más notables, ritos y costumbres del gran reyno de la China. Roma: Grassi. (1585). 『シナ大王国誌』は2部にわかれる。前半概論で、中国自然・宗教政治などについて述べる。後半明に短期間滞在した3人の宣教師(マルティン・デ・ラーダ、ペドロ・デ・アルファロ、マルティン・イグナシオ・デ・ロヨラ)の旅行記である。 ゴンサーレス・デ・メンドーサは中国実際に行ったことはなかった。『シナ大王国誌』の主な資料源はジョアン・デ・バロスアジア史第3編とベルナルディーノ・デ・エスカランテの著作で、第1部構成はエスカランテによる。バロスやエスカランテも他の人物による記録をもとに著作したので、メンドーサ孫引きしたことになる。 17世紀になって実際に中国派遣され宣教師著作(リッチ・トリゴー『中国キリスト教布教史』など)が出版されると、『シナ大王国誌』は時代おくれになった。しかし、長く続いた西洋人中国対す理想化され見方は『シナ大王国誌』によって作られたところが大きい。 日本語訳:ゴンサーレス・デ・メンドーサ『シナ大王国誌』長南実; 矢沢利彦訳、岩波書店大航海時代叢書〉、1965年中国語訳:門多薩『中華大帝国史』何高済訳、中華書局1998年

※この「シナ大王国誌」の解説は、「フアン・ゴンサーレス・デ・メンドーサ」の解説の一部です。
「シナ大王国誌」を含む「フアン・ゴンサーレス・デ・メンドーサ」の記事については、「フアン・ゴンサーレス・デ・メンドーサ」の概要を参照ください。

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