シタディス・デュアリスとは? わかりやすく解説

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シタディス・デュアリス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/21 15:23 UTC 版)

シタディス > シタディス・デュアリス
シタディス・デュアリス
フランス国鉄U52500形電車
フランス国鉄U52600形電車
フランス国鉄U53500形電車
フランス国鉄U53600形電車
フランス国鉄U53700形電車
フランス国鉄U53800形電車
シタディス・デュアリス(U53500形)
2015年撮影)
基本情報
所有者 フランス国鉄トランスケオフランス語版
製造所 アルストム
製造年 2011年 -
主要諸元
編成 4車体・5車体連接車
軸配置 4車体連接車 Bo' + Bo' + 2'2' + Bo'
軌間 1,435 mm
電気方式 直流車両 直流750 V、直流1,500 V
交直流車両 直流750 V、交流25,000 V 50 Hz
架空電車線方式
最高速度 100 km/h
起動加速度 1.09 m/s2
減速度 2.8 m/s2(速度70 km/h以上)
2.5 m/s2(速度70 km/h未満)
編成定員 4車体連接車 234 - 251人(着席86 - 92人 + 折り畳み座席4 - 7人分)
5車体連接車 292人(着席112人 + 折り畳み座席4人分)
(乗客密度4人/m2時)
車両重量 4車体連接車 77 t
全長 4車体連接車 42,000 mm
5車体連接車 52,000 mm
全幅 2,400 mm、2,600 mm
全高 3,500 mm
床面高さ 370 mm(乗降扉付近)
405 mm(通路)
537 mm(台車上)
(低床率100 %)
軸重 11.5 t
主電動機 永久磁石同期電動機
主電動機出力 150 kW
編成出力 900 kW
制御方式 VVVFインバータ制御方式IGBT素子)
備考 主要数値は[1][2][3][4]に基づく。
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シタディス・デュアリス(Citadis Dualis)は、フランスの鉄道車両メーカーであるアルストムが展開する鉄道車両ブランド。路面電車路線と鉄道線を直通運転するトラムトレインに適した構造を有しており、アルストムの路面電車ブランドであるシタディスの1車種である。2025年現在はフランス国内への導入が実施され、フランス国鉄(SNCF)やトランスケオフランス語版(Transkeo)によって運行されている[1][2][3][4]

概要

都市部に存在する路面電車路線と郊外へ延びる鉄道路線、双方の規格に適したトラムトレイン用車両として開発された車種。車体設計は欧州連合の安全規格であるEN 15227 C-IIIに適合しており、衝突事故を始めとした緊急時の安全性が確保されている。また、車体の構造にはモジュールが採用されており、車幅や車体数が異なる複数の仕様から自由に車体・車内レイアウトの選択が可能となっている。最高速度は100 km/hで、路面電車としての高加減速性能と普通鉄道において必要となる高速性能を兼ね備えており、最大65の勾配にも対応できる。台車はアルストムが開発した1次・2次ばね双方を有する小型台車「Ixège」が用いられており、そのうち動力台車にはIGBTコンバータを介して電力を供給される永久磁石同期電動機が搭載されている。また、シタディス・デュアリスは複数の電圧にも対応可能である他、顧客の要望に応じてディーゼルエンジンの搭載も出来る構造となっている[1][2][3]

車内は通路に段差がない100 %低床構造で[注釈 1]、収納式のステップにより車両とプラットホームの隙間を埋める事が出来る。また、車内には音声やスクリーンと言った情報案内装置が完備されている他、安全対策として監視カメラを始めとしたモニタリングシステムも搭載されている。更に長距離列車などの需要に応じ、荷物棚やバリアフリー対応トイレの設置も可能である[1][2]

形式

2011年からナントで営業運転を開始したU53500形以降、「シタディス・デュアリス」は以下の形式が製造され、フランスの各地域圏で営業運転に使用されている。全形式とも4車体連接車である[4]

  • その他地域圏
    • U52500形 - リヨントラムトレインフランス語版向けの形式。将来的な直通運転に備え、フランス国鉄(直流1,500 V)とリヨン市内の路面電車(直流750 V)双方の直流電圧に対応している[4]
    • U53500形 - ナントトラムトレインフランス語版で使用されている形式。路面電車フランス語版への将来的な直通に備え、フランス国鉄(交流25,000 V 50 Hz)と路面電車(直流750 V)双方の電圧に対応しており、車内にはトイレが設置されている[4]

関連形式

  • レギオシタディスドイツ語版 - アルストムが開発・展開したトラムトレイン向け車両[11]

脚注

注釈

  1. ^ 台車が設置されている箇所は他の部分と比べて床上高さが高くなっており、緩やかな傾斜で低床部分と繋がっている。

出典

  1. ^ a b c d Tram-train Citadis Dualis”. Alstom. 2025年8月1日閲覧。
  2. ^ a b c d Tram-train Citadis Dualis”. Alstom. 2015年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年8月1日閲覧。
  3. ^ a b c トラムトレイン Citadis Dualis”. 総合車両製作所. 2022年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年8月1日閲覧。
  4. ^ a b c d e Thomas Estler 2024, p. 121.
  5. ^ Patrick Laval (2023年12月13日). “Le T12, premier « vrai » tram-train francilien, entre en service”. Lettre du cheminot. 2025年8月1日閲覧。
  6. ^ The eBus fleets in Paris will expand in 2024: Which companies have confirmed their projects?”. Mobility Portal. 2025年8月1日閲覧。
  7. ^ a b Marc Carémantrant. “Les nouveautés du tramway T 4 d’Île-de-France”. Rail Passion. 2025年8月1日閲覧。
  8. ^ Bureau d’Enquêtes sur les Accidents de Transport Terrestre (January 2022). Rapport d’enquête technique sur la dérive d’une rame de tramway de la ligne T4 survenue le 8 novembre 2020 à Clichy-sous-Bois (93) (PDF) (Report). p. 10. 2025年8月1日閲覧.{{cite report}}: CS1メンテナンス: dateとyear (カテゴリ)
  9. ^ Le tram T 13 se dévoile”. Rail Passion. 2025年8月1日閲覧。
  10. ^ Tram T13 – Saint-Cyr - Saint-Germain”. Île-de-France Mobilités. 2025年8月1日閲覧。
  11. ^ Alstom delivers its 100th Regio Citadis”. Alstom (2011年6月13日). 2025年8月1日閲覧。

参考資料

  • Thomas Estler (2024). Loks der französischen Staatsbahn SNCF: seit 1938. Transpress Verlag. ISBN 978-3-613-31353-8 



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