ザ・ミラクルズのオリジナル・バージョン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 11:47 UTC 版)
「ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー」の記事における「ザ・ミラクルズのオリジナル・バージョン」の解説
スモーキー・ロビンソンがリードをとった「ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー」は、彼がザ・ミラクルズの同僚であるピート・ムーア(英語版)、ボビー・ロジャース(英語版)、マーヴ・タープリン(英語版)と共作した作品である。ムーア、ロジャース、ロニー・ホワイトに、スモーキー・ロビンソン妻クローデッタ・ロビンソン(英語版)がバッキング・ボーカルを務めたこの曲は、アップテンポのダンス曲で、あらゆる階層の人々にゴーゴー・パーティーへ参加するよう呼びかけるものである。音楽プロデューサーは、ザ・ミラクルズのロビンソンとロジャースであった。モータウンからリリースされたDVD『Smokey Robinson And The Miracles: The Definitive Performances』の中で、ザ・ミラクルズのメンバーであり共作者のひとりであるボビー・ロジャースは、この曲について、1960年代にアメリカ合衆国全域で人気を博していた「ゴーゴー」クラブの成功に触発されたものだとコメントしている。ザ・ミラクルズの曲の成功によって、最初は地域的な盛り上がりにとどまっていた音楽ジャンルとしてのゴーゴーは、全国的な大流行へと火がついた。 1965年12月に発売された「ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー」は、翌年春にアメリカ合衆国の Billboard Hot 100 で最高11位となった。さらに、『ビルボード』誌の Hot R&B Singles チャートでは最高2位となり、ザ・ミラクルズにとって5枚目のミリオン・ヒット曲となった。 『キャッシュボックス』誌はこの曲について「ハード寄りでブルージーな、手拍子をとりたくなる曲で、クセになるリズミックなリフが繰り返される (hard-driving, bluesy handclapper with an infectious repeating rhythmic riff)」として、「非常に商業的 (ultra-commercial)」だと評した。 「ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー」は、ザ・ミラクルズの同名のアルバム『ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー』にフィーチャーされ、このアルバムはやがてオリジナル・アルバムとしてはチャートで最高位に達したLPとなった。このアルバムは、1966年前半に『ビルボード』誌のアルバム・チャート Top 200 Albums でトップ10入りを果たして最高8位となり、同誌のR&Bアルバム・チャートでは首位に立った。2003年、ザ・ミラクルズのアルバム『ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー』は、ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選(英語版)において271位に入った。 LP『ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー』の収録曲のひとつ「チュージー・ベガー (Choosey Beggar)」は、シングル「ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー」のB面曲として発表され、こちらもヒット曲となって『ビルボード』誌のR&Bチャートで最高35位まで浮上した。 曲冒頭のドラム・イントロは、ショワディワディ(英語版)が1974年に発表した自作デビュー・シングル「Hey Rock 'N' Roll」で、スピードを上げた形でコピーされた。
※この「ザ・ミラクルズのオリジナル・バージョン」の解説は、「ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー」の解説の一部です。
「ザ・ミラクルズのオリジナル・バージョン」を含む「ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー」の記事については、「ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー」の概要を参照ください。
- ザ・ミラクルズのオリジナル・バージョンのページへのリンク