サークルチケット転売・偽造問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 00:17 UTC 版)
「コミックマーケットが抱える問題」の記事における「サークルチケット転売・偽造問題」の解説
「ダミーサークル#サークル通行証の確保・販売」も参照 2000年以降、サークル通行証とも呼ばれ、(また正式名称ではないが)「サークルチケット」とも呼ばれる「出展サークル専用通行証」および「サークル駐車券」がインターネットオークションなどにおいて高額で販売(転売)されていることも問題となっている。 コミックマーケットのサークル通行証は当選したサークルごとに3枚ずつ 配布されるため、3人が開場前に入れることになる。しかし元々3人もおらずまた準備に3人必要ないサークル、そしてダミーサークルであれば通行証が余る。 一方、一般参加者よりも先に入場することができ、大量の列ができる大手サークルにいち早く並ぶことができる 通行証や、自家用車での来場が可能になる駐車券は高額の金銭を支払ってでも欲しい人が多いため、サークル通行証はネットオークションの中でも人気の高いアイテムとなっており、サークル通行証の発送された直後(開催日の約2か月前)、すぐ出品されるにもかかわらず1万円〜2万円以上の高値で落札されることがままある。 コミックマーケット準備会は金銭を代価とするこのような転売行為、および無償の譲渡も認めておらず、出品者やネットオークション業者に対してオークションの取り消しなどの呼びかけを行っているが、単純な所持や本来の目的に違反する使用は法的に禁止されているものではなく、また、有料で販売しているものではないため、ダフ屋行為として取り締まることができず、完全に根絶できない状態となっている(ある程度の報告が寄せられれば出品を取り消されることはあるが、たいていが取り消される前に落札される)。 サークル通行証の券面には参加日・サークル名・スペースなどの個人情報が記載されているため、準備会側でサークル名かスペースがわかれば出品者の個人情報を特定できることになるが、ヤフオク!(旧名称:Yahoo!オークション)への出品で現物の写真を掲載する際、これらの個人情報が記載されている部分を隠蔽 するよう処理することや、落札者に情報を口外させない(出品者と落札者が接触しない)ことで身元を特定できなくするなど手口が悪質となっており、準備会でもこれ以上手を打てない状態が続いており、せいぜい出品者のIDを公開 することしかできなかったが、2015年8月9日、コミックマーケット準備会はコミックマーケット88の出展サークル専用通行証を出品した2サークル名を公開し、今後のサークル参加を一切断ると発表した。
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