サンダンスの現在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/09 14:11 UTC 版)
「サンダンスの儀式」の記事における「サンダンスの現在」の解説
スー族の伝統派呪い師レオナルド・クロウドッグの家がある「クロウドッグ・パラダイス」は、毎年の伝統派サンダンスの儀式会場になっている。インディアンの儀式は男女が等しく参加できるものであるが、サンダンスは例外だった。クロウドッグは、インディアン女性の権利団体「すべての赤い国の女たち」が女だけのサンダンスを開催したときに、生理中の女性までこれに参加したのを見て、「生理中の女性はとても強い力を持っており、儀式の力を無効化するから行うべきでない」と批判した。その後、レズビアン団体が「クロウドッグ・パラダイス」のサンダンスに参加を申し入れてきたときには仰天したと語っている。 1977年に80人ほど参加した「クロウドッグ・パラダイス」のサンダンサーは、現在では200人ほどに増加している。レッド・パワー運動やAIMによって、サンダンスの儀式は全米に広まった。またスー族の「ピアッシングの苦行」には、女性やスー族以外のインディアンや民族の男女が参加している。また、近年スー族との交流を深めているナバホ族は、儀式にピアッシングを採り入れている。 一方、ニューエイジなどの接近により、まがい物のサンダンスで、事故も相次いでいる。1997年3月8日、白いバッファローの子牛の女の「聖なるパイプ」の保存者であるスー族の伝統派アーボル・ルッキングホースは、インディアン以外の人々がスー族のウィワンヤンク・ワチピ(サンダンス)に参加しないよう声明を出した。9日にはアラパホー族、シャイアン族、クリー族、スー族の宗教者代表団も同じ声明を行っている。
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