サルミアッキとは? わかりやすく解説

サルミアッキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/29 15:59 UTC 版)

サルミアッキのキャンディ(フィンランド)

サルミアッキフィンランド語: salmiakki)は、薬草甘草)の一種であるリコリスから抽出した成分を配合した「リコリス菓子」のひとつで、リコリス菓子に塩化アンモニウムを添加したもの[1]。その他の食品飲料の味付けとしても使用される。

北欧語などではサルミアックサルミアクスウェーデン語デンマーク語オランダ語: salmiakノルウェー語: salmiakk)とよばれ、これらは化学物質としての塩化アンモニウム自体も意味し[2]ラテン語で塩化アンモニウムを意味する「sal ammoniac(サル アンモニアック)」に由来する。

通常のリコリス菓子と異なり、塩化アンモニウムによる強い塩味[3]アンモニア臭がある。色は通常のリコリス同様、黒に近い暗褐色である。

キャンディ

サルミアッキのキャンディは、北欧周辺地域では伝統的に食べられ、北欧5か国[注釈 1]ではその国を代表する菓子といってよいほど、老若男女問わず食べられている[4]。成分にアンモニアが含まれていて、元々は喉用の薬として薬局で販売され[5]、強い塩味とアンモニア臭が特徴[6]。味は「ゴムに塩と砂糖をまぶしたよう[7][8]」と評される程の独特な風味であり、塩化アンモニウムによる塩気も相まって人を選ぶ味わいである[9]。 「世界一まずい飴」と言われることもある[10]が、独特な風味が好まれ、中には「食べないと禁断症状が起きる」フィンランド人もいる[8]

その他の製品

菓子の他にもウォッカなどの蒸留酒Salmiakki Koskenkorva, サルミアッキ・コスケンコルヴァ)、アイスクリームコーラ豚肉 (salmiakkipossu)[11] などサルミアッキで味付けされた食品がある。

サルミアッキ味のウォッカは黒い色で濃密かつ非常に甘い。厳密にはウォッカではなく、ヴィーナ (viina) に分類される酒の種別の中で、フィンランドでもっとも飲まれているコスケンコルヴァ (Koskenkorva) と呼ばれる伝統的な蒸留酒にサルミアッキの味付けをした酒である[12]

ギャラリー

脚注

注釈

  1. ^ スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイスランド

出典

関連項目

外部リンク


サルミアッキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/27 10:05 UTC 版)

リコリス菓子」の記事における「サルミアッキ」の解説

詳細は「サルミアッキ」を参照 サルミアッキ(フィン語 salmiakki)は、リコリス塩化アンモニウム味付けした菓子である。リコリス味に加え独特の塩味アンモニア臭がある。その他の食品や酒の味付けにも使われ、特に北欧5ヶ国では代表的な菓子である。

※この「サルミアッキ」の解説は、「リコリス菓子」の解説の一部です。
「サルミアッキ」を含む「リコリス菓子」の記事については、「リコリス菓子」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「サルミアッキ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サルミアッキ」の関連用語

サルミアッキのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サルミアッキのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサルミアッキ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのリコリス菓子 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS