サムヤクトヴァ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 08:17 UTC 版)
「解脱 (ジャイナ教)」の記事における「サムヤクトヴァ」の解説
ジャイナ教によれば、まとめて「三宝」(ratnatraya、ラトナトラヤ)としても知られている正しい認識(samyak darśana)、正しい知識(samyak jñāna)、正しい行為(samyak caritra)が真のダルマを構成している。ウマースヴァーティーによれば、この三つが解脱への道を構成する。 正しい認識(samyak darśana)は宇宙の全ての実体の真の本性に関する正しい確信である。 正しい知識(samyak jñāna)は、真理(tattva、タットヴァ)に関する知識を正しく知っていることである。これは多元論(アネーカーンタヴァーダ)と相対論(スィヤードヴァーダ)との二つの原理と一体となる。正しい知識は三つの瑕疵、つまり疑い、欺き、不確定性から免れていなければならない。 正しい行為(samyak caritra)は生きている存在(魂)の本来の行為である。これは正しい行為、五大誓戒(mahāvrata)の順守、五官について気をつけることや、自己制御を厳粛に行うことに存する。一たび魂がサムヤクトヴァ(samyaktva)を獲得すると、解脱が短い期間で得られることが保証される。
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サムヤクトヴァ(認識、知識、行為の正しさ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/16 04:26 UTC 版)
「ダルマ (ジャイナ教)」の記事における「サムヤクトヴァ(認識、知識、行為の正しさ)」の解説
詳細は「三宝_(ジャイナ教)」を参照 ジャイナ教によれば、「三宝」(ratnatraya、ラトナトラヤ)と呼ばれる、「正しい認識」(samyak darśana、サムヤク・ダルシャナ)、「正しい知識」(samyak jñāna、サムヤク・ジュニャーナ)、「正しい行為」(samyak caritra、サムヤク・チャリトラ)が真のダルマを構成する。ウマースヴァーティーによれば、正しい認識、正しい知識、正しい行為が「解脱への道」(mokṣa mārga)を構成するという。 「正しい認識」は宇宙に存在する全ての物体の真の本性に対する理性的な確信である。「正しい知識」は実在物に関する知識、タットヴァ(真実)を知っていることである。これは多元論(アネーカーンタヴァーダ)と、相対主義(シャードヴァーダ)という二つの原理と合併される。正しい知識は三つの主な難、つまり疑い、惑わし、非決定性から逃れていなければならない。「正しい行為」は命(ジーヴァ、魂)を持つ生きたものの生来の振る舞いである。これは後述するような禁欲行為から成り、正しい行為と戒律の順守、用心深さと自己抑制から成る。
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