サトウキビの時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 19:12 UTC 版)
「ペルナンブーコ州」の記事における「サトウキビの時代」の解説
1570年頃より、サトウキビの栽培がはじまり、ブラジルの主要対外貿易品目となる。サトウキビ農園の約半数は土壌と気候に恵まれたペルナンブーコの沿岸地域に集中していた。 サトウキビ農園はエンジェーニョと呼ばれ、大規模農園領主が独立的な立場で土地を経営するという体制が採られた。アフリカから奴隷を輸入(奴隷貿易)し使役する一方、ごく少数のヨーロッパ系白人が支配者層として君臨するという封建的制度は、極端な貧富の差となって今尚この地方に遺風を残し、現代この地域が経済発展する上での足枷となっている。 サトウキビ産業が生む利益は1690年頃のサトウキビ不況を期に落ち込み、ブラジルの主要産品が南西部ミナスジェライス州の金、ダイヤモンドへ移行すると同時にペルナンブーコの経済は停滞、凋落することとなる。
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