サウジ機関
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/08 10:09 UTC 版)
「1マレーシア・デベロップメント・ブルハド」の記事における「サウジ機関」の解説
そして今や事実上、1MDBが保有したオイルマネーをバークレイズ等の国際機関投資家が運用したといえそうである。1MDBの債務整理とサウジアラビアで最近おこったクーデターが状況証拠である[要出典]。 2017年4月、マレーシアとアブダビが1MDBの未償還社債をめぐる妥協に合意した。整理対象は元本10億ドルと、別の元本35億ドルについた利子であった。アブダビは1MDBを責め立てたが、しかしアブダビの雇用するスイス銀行家2人が事件の捜査により逮捕されていた。2017年末、マレーシア財務大臣とIMDBは債権者であるIPICへ12億ドル支払うことに合意した(ニューヨーク・タイムズ、IPIC発表)。この合意はロンドンの仲裁機関によって履行されるよう監督されることになった。 この間サウジ内政が動いた。2017年6月ムハンマド・ビン・サルマーンが皇太子となり、同年11月に汚職容疑で王族と閣僚を大量に逮捕した。サルマーンは、サッチャリズムのような経済改革プランを志向し強力に推進している。 ユーロダラーは多国籍企業の原動力であるが、とくにオイルショックのとき世界へ貸し出されたものはオイルマネーとなった。その運用は機関投資家へ一任され、大英帝国および中東自身の経済利権を機関化してきた。 オイルショックの原理は健在で、アメリカの大銀行がOTD金融によって不断かつ大規模な信用創造をつづけたからこそ原油価格は維持されてきた。イスラム金融は原資から機関化されているのである。
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