コーダにおけるトランペットの第1主題に関してとは? わかりやすく解説

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コーダにおけるトランペットの第1主題に関して

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 00:22 UTC 版)

交響曲第3番 (ベートーヴェン)」の記事における「コーダにおけるトランペットの第1主題に関して」の解説

かつては汎用スコアでの、コーダの655小節からの主題トランペット最後まで(662小節まで)吹き通すようにしたハンス・フォン・ビューローによる改変採用する指揮者多かったが、20世紀終盤からは本来のオリジナルの形での演奏増えている。このコーダ主題については、オリジナルではトランペットが657小節3拍目から主題外れ、低いB♭音を奏するE♭管なので記譜はG音)。当時トランペットでは、主題通して演奏できなかったためと言われているが、実際に当時使用していたトランペットの自然倍音でも、658小節の高いB♭音までは655小節開始時のスタイルのまま2本のトランペットが1オクターヴ差で主題演奏することは可能である。659小節から662小節にかけては第2トランペット音域では倍音列に含まれない音が多く当時トランペットでは吹くことは出来ない。第1トランペット高音域でなら659小節1拍目の高いF(記音はD)は倍音系列音なので吹くことができ、659小節3拍目の高いA♭記音はF)は倍音系列音ではA(記音はF#)になってしまうものの、唇のピッチ調整主題演奏することは不可能ではない(この曲の第2楽章はじめよ使われる音である。ただし金子建志は「音程的に#になってしまうために嫌った可能性が強い」としている)。このため第2楽章が「葬送行進曲となっていることと関連しニコラウス・アーノンクールトランペット脱落を「英雄失墜(死)」を表すと主張している。ちなみにベーレンライター新版では、ブライトコプフ全集八分音符刻みだった658小節の低いB♭音が、浄書スコアを基に付点二分音符替わっており、658小節までは1オクターヴ下げて主題を吹くことになるため、トランペット旋律途中で突然脱落するような様相にはならない金子建志は657小節から658小節にかけての高いB♭音を避けその後主題ではなく低いB♭吹かせたのは「英雄失墜ではなく単にトランペット高音甲高い音色避けるためだったではないか、としている。なお、440小節から443小節主題演奏においても、トランペット442小節においてメロディーライン崩されており、同様に高いB♭音は避けられている。ベートーヴェンの交響曲作品においてこの高いB♭音が使われるのは、第6番田園」の第4楽章雷雨場面85小節第8番第4楽章330小節から333小節だけである。

※この「コーダにおけるトランペットの第1主題に関して」の解説は、「交響曲第3番 (ベートーヴェン)」の解説の一部です。
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