コミュニティーサイクル

すでに欧米ではコミュニティーサイクルが定着しつつあります。駅前や街中に自転車の貸し出し拠点を高密度で設置。路上広告を主な収入源とし、利用者へのレンタル料金を低く抑えているのが特徴です。フランスのパリでは貸し出し拠点数1500カ所で計2万台、スペインのバルセロナでは同400カ所で計6000台の規模で実施されています。
日本でもすぐに導入できそうな感じがしますが、駐輪スペースの確保や路上広告の価値の低さ、坂の多い地形など課題があります。環境省は実験を通じて、日本に適したコミュニティーサイクルシステムの構築を検討するとしています。
東京の実験は大手町・丸の内・有楽町地区に約300メートル間隔で5カ所程度の貸し出し拠点を設置し、各拠点に10台前後の自転車を置く計画です。JTBグループのJTB首都圏(本社:東京都千代田区)が実施します。
札幌の実験はJR札幌駅や市営地下鉄さっぽろ駅・大通駅を中心としたエリアに6~8カ所程度の拠点を設け、計50台前後の自転車を貸し出す予定で、総合建設コンサルタントのドーコン(本社:札幌市)が行います。
両地域とも非接触型の集積回路(IC)チップで個人認証と解錠を行う無人貸し出し機器を使用するなど、効率的な運営方法を検証します。健康にも優しいコミュニティーサイクル。皆さんの街にも、いつの日か導入されるかもしれません。
(掲載日:2009/09/23)
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