ケンティン・ダニエルズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/07 05:56 UTC 版)
「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の記事における「ケンティン・ダニエルズ」の解説
Quentin Daniels 工場の廃墟で見つかった革命的モーターを再構築し得る人物として、ロバート・スタッドラー博士がダグニーに推薦した若い物理学者。 ユタ工科大学出身。 「朴訥な角張った顔に魅力的な笑顔を浮かべた三十過ぎののっぽの男」で、「聞き手にまわるときにとくに目立つのだが、顔にはいつも微笑が堪えられている。それは、あたかも耳から入った言葉の中から素早く丁寧に無関係なものを排除し、話し手の一瞬先に要点をつくかのような茶目っ気を帯びた善良な笑顔だった」と描写されている。 スタッドラー博士から自分の下で働いてほしいと要望されるが、拒否する。「『政府による科学の探求』は名辞の矛盾」という考えの持ち主。 大企業の研究所での仕事を希望していたが、長期的な研究に取り組む企業がなくなったため、ユタ工科大学が基金不足で閉鎖された後、同大学施設の夜間警備員として給料を得ながら、残された施設を使って自分自身の愉しみのために研究を続けている。 ダグニーは彼を一目見て気に入り、彼も条件に関わらず仕事を引き受けることを希望する。条件を自分で決めるように言われ、成功するまでの月給は極めて安い金額を、成功した場合の歩合は極めて高い率を提示する。 モーターの再現に取り組む途上で、ジョン・ゴールトと同じ理由から、この世界での努力を放棄する。ダグニーは彼を追いかけ、ゴールト峡谷に辿り着く。 ジョン・ゴールトに連れられゴールト峡谷に来たダニエルズは、ゴールトが発明した革命的モーターが稼働する発電所での仕事を約束される。
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