ケインズ・モデルとは? わかりやすく解説

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ケインズ・モデル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 00:41 UTC 版)

ジョン・メイナード・ケインズ」の記事における「ケインズ・モデル」の解説

雇用・利子および貨幣の一般理論』(1935年 - 1936年)では、不完全雇用のもとでも均衡成立し得るとし、また完全雇用与えるための理論として、反セイの法則打ち立てて、「産出高は消費投資からなる」とする有効需要の原理基礎として、有効需要の不足に基づく非自発的な失業原因明らかにした。 有効需要は、市場メカニズム任せた場合には不足することがある。しかし、ケインズは、投資増加所得増加量を決定するという乗数理論基づいて減税公共投資などの政策により投資増大させるように仕向けることで、有効需要回復することができるとした。生産者価格変えずに、供給量を総需要に応じて調整するケインズ総需要増大させる方法として、財政政策、特に財政支出政策重視した。 なお、上の議論に対しては、公共投資政策ないし投資国家管理本質は、単なる有効需要付加ではなく政府による公共投資企業家マインド改善することで経済全体投資水準底上げされ得るという点にあり、生産手段国有化意味するものではない。 これらの彼の提唱した理論基礎とする経済学を「ケインズ経済学」(「ケインズ主義」ともいう)と呼ぶ。このケインズ考え方経済学古典派経済学者とケインジアンとに真っ二つ分けることとなった。そのため、ケインズ理論の提唱は、のちにケインズ革命呼ばれるようになったケインズは、大不況下では、金融政策効果的ではなく消費直接的に増やす財政支出政策が最も効果があると主張したケインズ有効需要創出理論は、大恐慌苦しアメリカフランクリン・ルーズベルト大統領によるニューディール政策強力な後ろ盾となった

※この「ケインズ・モデル」の解説は、「ジョン・メイナード・ケインズ」の解説の一部です。
「ケインズ・モデル」を含む「ジョン・メイナード・ケインズ」の記事については、「ジョン・メイナード・ケインズ」の概要を参照ください。

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