グレードレース獲得への道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 09:45 UTC 版)
「鈴木幸治」の記事における「グレードレース獲得への道」の解説
これまで、幾度かタイトルを手に入れるチャンスがあった。しかし、そのチャンスはいずれも実を結ぶ結果には至らなかった。その中でも特に著名なのが、2000年に船橋オートレース場で行われたSG第19回オールスターオートレースの優勝戦であろう。このレースは雨が止んだ状態で行われた。止んでいるとはいえ、走路はしっかりと水を含んだ状態である。この優勝戦に鈴木は進出していた。このレースは0m~20m~30mというハンデ構成であった。0mには2級車ながら優出を果たした久門徹(26期、飯塚オートレース場所属)が単騎で並び、鈴木は20mの大外、後方30mには濱野淳(24期、山陽オートレース場所属)、池田政和(23期、船橋オートレース場所属)、島田信廣(11期)が並んだ。この有利な位置と得意の雨走路を利して、鈴木は中盤まで単独二番手で独走。先頭で逃げ粘る久門に少しずつ迫っていった。しかし、6周回2コーナーでまさかのスリップをしてしまい、あろうことか、雨を苦手としている池田に捌かれてしまう。その後、7周回目のホームストレッチから1コーナーにかけて、今度は池田と久門を二車まとめて内から捌くも、やはり2コーナーで滑ってしまい、再度池田に差し返されてしまったのである。その後、最後まで池田のインを狙い続けたものの、最終的にはタイヤが終わってしまい、島田に捌かれ3着に沈んだ。「優出を逃した弟子の貢の分も頑張る」という誓いは敗れてしまった。このレースの後、鈴木は親交のある岩田行雄(15期、船橋オートレース場所属)に「自分は一生こういうタイトルには縁が無いんだろうなぁ…」と漏らしたと、実況アナウンサーの北嶋興が後日語っている。 その後、同じく2000年に地元伊勢崎で開催されたSG第4回東西チャンピオンカップでも2回目の優出を果たしたが、この時は終始後方を走るだけの結果に終わってしまった(結果は6着)。
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