クリノメーターによる測定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/22 07:17 UTC 版)
「傾斜 (地質学)」の記事における「クリノメーターによる測定」の解説
詳細は「クリノメーター」を参照 クリノメーターは走向の測定にも用いられるが、傾斜の測定にも用いられる。傾斜の測定時にはクリノメーターの長辺を走向に対して直角になるようにし、内側の目盛りを用いて傾斜を測定する。またその方位をクリノメーターを水平に持つことによって測定する:18:55。 走向の測定時と同様に露頭の凹凸が激しい場合は走向板を用いて測定するとより正確な傾斜を測定することが可能である。また直接露頭にアプローチすることが不可能である場合は露頭に対して正対し、クリノメーターの長辺をその層理面の延長線と同じ角度にすることによって測定可能である。この際に測定したものは直接測定したものと比較して平均的なものとなる:20:62-63。
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クリノメーターによる測定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 03:48 UTC 版)
詳細は「クリノメーター」を参照 主に露頭において測定する場合に用いられる。計測する層にクリノメーターの長辺をあて、示された走向を読み取る。層に直接あてることが難しい場合には、アクリル板などで制作した補助板(補助走向板)を用いる:19:53。 露頭が明確に観察可能であるが、直接露頭にアプローチすることが難しい場合や、露頭の凹凸が激しく直接測定するとかえって測定データの信頼性が損なわれてしまう場合がある。このような場合において、水面がある場合は地層と水面との交わりの延長線を走向とし、水面がない場合には地層面が一つに見える場所を探したうえで観測者に正対してクリノメーターを持ち、そこで指し示されたものを走向とする。このようにして計測されたものについては平均的な計測値となる:62-63。 アナログクリノメーターの場合、一般的な方位磁針と異なり、盤面に表示されている方角が東西逆となっている。これは例えば北西に30度の走向であった場合、北を示す磁針がクリノメーターのNとWの間に入ることとなるため、あらかじめ方角を東西逆にすると便利であるためである:53。この東西逆表示は、日本の江戸時代において、振矩師の一人であった金沢清左衛門という人物が始めたといわれている。
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