クリア (古代ローマ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 11:29 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動クリア(ラテン語: curiae、英語: curia、民団)は、古代ローマにおける市民団区分の一つ。男子集会所(メンズハウス)に起源を持つ、きわめて古い社会団体の遺制と考えられる[1]。
概説
王政ローマ建国時、ロームルスはまず市民の最小単位として30のクリアを作り、10のクリアで1つのトリブスとした。各クリアでは世話役としてのクリア長(curio)と祭司長(flamen curialis)を定め、市民の遺言や養子縁組を世話しており、それはつまり市民への加入を監督していたとも考えられ、軍事単位としても機能していた[2]。
こうした市民単位は古代ギリシアでも見られ、フラトリア(兄弟団)と似ているとされるが、クリアの方が単なる行政単位としての性格が強い[3]。このクリアを単位とするクリア民会では、王の指揮権を追認した[4]。
古伝によれば、都市ローマはティティエス、ラムネス、ルケレスの3つのトリブスからなり、各トリブスは10のクリアに、各クリアは10のゲンス(氏族)に区分されていた。クリアは元来徴兵機関を提供したと考えられ、防衛団体への加入と土地所有に対する監督役を持ち、最高政務官(magistratus)への軍事職務の委託(インペリウム)を承認した。クリアはすべて共通の公共祭祀を持つ国家的制度であったが、ゲンスはそれぞれ別の祭儀および守護神を持つ、国家外的な組織であった[5]。
クリアからなる初期のトリブスは血縁的な性格が強かったが、6代目セルウィウス・トゥッリウス王によってトリブスはより地縁的な4つの都市トリブスに再編され、ケントゥリアが定められ、ローマは市民の拡大に対応できる体制となった[6]。
脚注
参考文献
- 的射場敬一「古代ローマにおける「市民」と「市民権」」『国士舘大学政治研究』第1巻、国士舘大学政経学部附属政治研究所、2010年、 97-116頁。
「クリア (古代ローマ)」の例文・使い方・用例・文例
- 彼がクリアしたときの喜びを感じることができない
- それが一定の基準をクリアした
- アポトーシス細胞のクリアランスを促進する
- ネームクリアの段階では、御社の財務内容だけではなく、ビジネスモデルや計画なども要求されるだろう。
- いくつかの項目をクリアすれば合格となる
- このミッションをもっと簡単にクリアする方法を見せたい。
- 2つの課題をクリアしなければならないと考えられている。
- そのゲームはクリアまでに50時間くらいかかる。
- これであなたの要求はクリアできますか?
- それによってこれまで分からなかったところがクリアになり、私にとって大変ためになりました。
- 彼はその選考基準をクリアした。
- 私の疑問点は全てクリアーになりました。
- あなたの疑問はクリアになりましたか?
- それはほとんどクリアになりました。
- 私たちは今期のノルマをクリアした。
- クリア失敗
- クリアする条件
- 四天王も倒した、クソ長い地下迷宮もクリアした。
- いろいろな疑いもあったが、今度の話し合いで、すべてはクリアになった。
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