クラウス・フォアマンによる装画
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「ヒッキーヒッキーシェイク」の記事における「クラウス・フォアマンによる装画」の解説
著者が、親交の深い金子國義の展覧会後、宴席で同席した伊勢丹の美術部門のバイヤーから「クラウス・フォアマンを日本に紹介したい」との相談を受けたことに端を発する。 著者は小説家として寄与できる最も有効な広報の手段として、フォアマンによる画を自らの著作の装画として使用することを提案。 企画段階であった本作を提示したところ、ヒキコモリという問題に関心を持つフォアマンの快諾を得た。 フォアマンは本作の企画内容を受けた画を描き下ろし、その細部が執筆中の小説の内容に逆に反映した部分もある。著者はこれを「合作である」と発言している。 画は連載時には部分の抜粋が挿絵として使用され、単行本刊行時に表紙カバーとして全体像が使用された。 画は当初データで送付されたが、日本の印刷技術に堪える解像度ではなかったため、著者が自費で原画を購入した。 日本においては知名度の低いフォアマンであるが、著者にとっては、音楽に没頭した少年時代からの憧れの存在であった。著作『ブラバン』に、高校時代に新聞配達をしてエレキベースを入手したという自伝的エピソードがあるが、このとき購入した楽器の型はフォアマンが使用していたことから選んだものである。
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