クイックストライクシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/01 08:48 UTC 版)
「デストラクター機雷」の記事における「クイックストライクシリーズ」の解説
クイックストライクシリーズはデストラクターシリーズの後継で、同じ航空爆弾を用いておりMk82を使用した場合はMk62となり、以下Mk83はMk63、Mk84はMk64となる。デストラクターシリーズとは異なり地雷としての機能はなく、その代わりに水上艦・潜水艦の双方に対応する沈底機雷となっている。ペイブウェイやJDAMなどの誘導爆弾と同様に爆弾にキットを装着するだけで済み、デストラクターシリーズより簡易な構造になっている。 1983年に制式化されたMk65は爆弾転用型でなく、また磁気・振動・水圧の情報を複合的に捉えることができる目標探知装置(TDD)を備えている。また底部の減速装置はMk15スネークアイ(蛇の眼)フィンだけでなくバリュートも用いられているが、Mk64・65はバリュートのみを用いている。 2014年からはJDAMのシステムを移植してGPS誘導により精密敷設を可能としたクイックストライク-Jと、JDAM-ERの主翼を追加して有翼グライダー化し射程を延ばしたクイックストライク-ERがテストされている。これらの強化型は基本的にJDAMの運用できる機体であれば特に改修なしに使用することが可能である。 要目(Mk65) 重量…2,390ポンド(1,086キログラム) 全長…128インチ(325センチメートル) 直径…29インチ(74センチメートル、フィンの径) 敷設深度…600フィート(183メートル) P-3Cのパイロンへ搭載されるMk62 P-3Cから投下されたMk62 運搬中のMk63 ラックに載せられたMk65 着水したMk65
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