ギリシアの地母神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 12:44 UTC 版)
端的な地母神として世界と神々の母であるガイア(ゲー)が認められる。また小アジアのキュベレーやクレタ島のレアーも代表的な地母神である。小アジアのアルテミス祭祀はおそくギリシア人の神話体系に入り、そこでは狩猟を好む処女神とされたものの、本来は森の女神として地母神の性格をもっていたと推察される。小アジア、エペソスに伝わった多数の乳房をもつ神像がそのことを示唆する。 神話においてゼウスの妹にして妻とされるヘーラーは、先住民族の地母神であったのではないかという説がある。この説に従えば、ゼウスの愛人とされる人間の女セメレーやニュムペーなども、本来はそれぞれの地方の地母神となる。 こうした原初的な地母神や狩猟と深く結びついた地母神に対し、デーメーテールとその娘ペルセポネーの神話は、農耕文化の周期的な季節の交代に特徴付けられた大地観をあらわしている(デー・メーテールとは「母なる大地」の意) 詳細は「死と再生の神」を参照
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