キャサリン・モーランド (Catherine Morland)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 16:24 UTC 版)
「ノーサンガー・アビー」の記事における「キャサリン・モーランド (Catherine Morland)」の解説
主人公。ゴシック小説を好む17歳の少女。幼少時代はどことなくおてんば娘のようで、その容姿は語り手によって「魅力的で、よく見える時には、可愛い」と説明されている。経験を欠き、人生をゴシック小説のヒロインであるかのように考えている。人の長所に目がつき、そもそも他人の悪意を意識しない。ジェームズ・モーランドの愛情深い妹である。気立てが良く率直で、周りの人(特にヘンリー)の一貫性のない言動や不誠実な言動に対してよく洞察力のあるコメントをする。そのため無意識に皮肉っぽかったり面白かったりすることを言う。慎ましやかで控えめな性格も見られ、最小限の賛辞を言われるだけで甚だしく幸せになってしまう。キャサリンの性格は物語を通じ、バースでの外の世界を経験しての間違いに学ぶことで、次第に「本当の」ヒロインに近づくにつれて成長していく。キャサリンは時々、ゴシック小説の感覚を現実世界に当てはめてしまうという間違いを犯す。例えば後半部で、ティルニー将軍が妻を殺してしまったのだろうと推測し始めてしまったりする。そしてすぐにゴシック小説はただのフィクションで、常に現実世界と合致するわけではないということを学ぶ。
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