ガラガラ蛇とは? わかりやすく解説

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がらがら‐へび【がらがら蛇】


ガラガラヘビ属

(ガラガラ蛇 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/03 09:35 UTC 版)

ガラガラヘビ属
シンリンガラガラヘビ Crotalus horridus
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: クサリヘビ科 Viperidae
亜科 : マムシ亜科 Crotalinae
: ガラガラヘビ属 Crotalus
Linnaeus, 1758

(本文参照)

ガラガラヘビ属(ガラガラヘビぞく、Crotalus)は、有鱗目クサリヘビ科に属する属。有毒である。マムシ亜科模式属。日本における特定動物

分布

北アメリカ大陸南アメリカ大陸

形態

最大種はヒガシダイヤガラガラヘビで最大全長2.4m。尾の先端に脱皮殻が積み重なり、古くなると抜け落ちる。

毒は主に出血毒だが、モハベガラガラヘビなどの一部の強毒種は非常に強い神経毒を持つ。

生態

ガラガラヘビのピット器官

草原森林砂漠等の様々な環境に生息する。危険を感じると脱皮殻の積み重なった尾を激しく振るわせて音を出し、威嚇する。尾が赤ちゃんをあやすがらがらのように見え、音を立てることが和名や英名(rattlesnake)の由来。

食性は動物食で、爬虫類、鳥類、小型哺乳類等を食べる。天敵は大型のトカゲやワシ、キングヘビ等。但し成体が襲われる事は殆どない。

繁殖形態は卵胎生で、幼蛇を産む。

分類

人間との関係

アメリカ軍の国籍旗(2002–2019)
ガズデン旗

北米を代表する毒蛇として恐れられているが、開発による生息地の破壊や、毒蛇として(加えて娯楽として)の捕獲や駆除等により生息数が減少している種もいる。

アメリカ独立戦争時に用いられていた国籍旗は、赤白13本の横縞を背景としてガラガラヘビの下に「DON'T TREAD ON ME(俺を踏みつけるな=自由を踏み躙るな)」と書かれた、通称「ファースト・ネイビー・ジャック英語版(First Navy Jack)」を採用していた。同旗は、1975年から1976年の建国200周年記念祭の時に期間限定で用いられたほか、2002年から2019年にかけての期間も採用されていた。民間用でも、「ガズデン旗英語版」と呼ばれる、これとよく似たガラガラヘビをあしらった旗が用いられている。またアメリカ軍は、ヨコバイガラガラヘビにちなんで名づけられた空対空ミサイル「サイドワインダー」を配備している。

1958年以来、アメリカのテキサス州スウィートウォーター市英語版では、毎年春に銃や毒、巣穴にガソリンを入れて火を付けたり、あらゆる手段を使ってガラガラヘビを捕まえるガラガラヘビ狩り祭り英語版が開催される。集められたガラガラヘビは、会場にて調理され振舞われ、皮はコレクターへ販売や皮革商品に加工される[1][2][3][4]

出典

  1. ^ 米テキサス州の年中行事、世界最大のガラガラヘビ狩りフェスティバル”. カラパイア (2012年4月12日). 2025年1月26日閲覧。
  2. ^ 【AFP記者コラム】ヘビへの恐怖、そして同情”. www.afpbb.com (2018年5月15日). 2025年1月26日閲覧。
  3. ^ 愛され、嫌われるガラガラヘビ”. natgeo.nikkeibp.co.jp. 2025年1月26日閲覧。
  4. ^ Rattlesnake Roundup: a Texas tradition runs into criticism” (英語). Reuters. 2025年1月26日閲覧。

参考文献

  • クリス・マティソン 『ヘビ大図鑑』、緑書房、2000年、186頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、139頁。

関連項目



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