カリブルヌスからエクスカリバーへとは? わかりやすく解説

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カリブルヌスからエクスカリバーへ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 23:48 UTC 版)

エクスカリバー」の記事における「カリブルヌスからエクスカリバーへ」の解説

12世紀ジェフリー・オブ・モンマスラテン語偽史『ブリタニア列王史』において、アーサーの剣をカリブルヌス(Caliburnus)とした。これは中世ラテン語で鋼を意味する「calibs」(古典ラテン語ではchalybs)の影響受けているといわれるモンマスによると、この剣はアヴァロン鍛えられたもので、アルトゥルス(アーサー)はこの剣を手にサクソン人軍勢470人を打ち倒したという。 アーサー王伝説アングロノルマン詩人ウァース『ブリュ物語』経由してフランス吟遊詩人取り入れられた際、ラテン語格語尾「us」が落ち起源不明の「es」や「ex」が加わって古仏語のエスカリボール(Escalibor)、エクスカリボール(Excalibor)などに変化した。これらがのちに英語に入り最終的にエクスカリバーExcaliburとなったフランス詩人クレティアン・ド・トロワの『ペルスヴァル、あるいは聖杯物語』では、ゴーヴァンガウェイン)がなぜかエスカリボール(エクスカリバー)を持っており、次のような記述がある。「なにせ、彼(ゴーヴァン)が腰に下げているのは、まるで木を断つかのようにを断つ、当世最高の剣エスカリボールなのだから。」この話はランスロ=聖杯サイクルの『メルラン物語』にも見られ、さらにエスカリボールという語は「、鋼(achier)、木を斬るもの、という意味のヘブライ語である」という民間語源説が書き加えられている。『アーサー王の死』書いたトマス・マロリーはこの珍妙な説を取り入れてエクスカリバーを「鋼を斬るもの」という意味とした。 なお、カリブルヌスの英語形であるカリバーン(Caliburne)は『ブリュ物語』などのマロリー以前の英語作品見える。また、この剣の別名とされることがあるコールブランド(Collbrande)は『頭韻アーサー王の死』にカリバーン異称として登場する

※この「カリブルヌスからエクスカリバーへ」の解説は、「エクスカリバー」の解説の一部です。
「カリブルヌスからエクスカリバーへ」を含む「エクスカリバー」の記事については、「エクスカリバー」の概要を参照ください。

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