カミコウチテンナンショウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 11:19 UTC 版)
「ユモトマムシグサ」の記事における「カミコウチテンナンショウ」の解説
ウィキスピーシーズにカミコウチテンナンショウに関する情報があります。 カミコウチテンナンショウ Arisaema nikoense Nakai subsp. brevicollum (H.Ohashi et J.Murata) J.Murata (2011) - 植物体の高さは15-25cm、葉はふつう1個、まれに2個、偽茎がやや短く、葉柄は葉の展開時に偽茎より長くなる。葉身は5小葉に分裂し、ときに小葉の縁に波状になる粗い鋸歯があり、葉軸は発達しない。花期は5月下旬-6月中旬、花序柄は葉柄より明らかに短く、仏炎苞は赤紫褐色で細かい斑紋がある。仏炎苞筒部は上方に向かって広がった太い筒状で長さ4-6cm、仏炎苞口辺部はやや開出し、仏炎苞舷部は卵形で長さ6-10cm、先端はややとがる。花序付属体は仏炎苞とほぼ同じ色で、太棒状から棍棒状になり、先端は径5-10mmになる。 本亜種は、はじめ形態的にイシヅチテンナンショウに似ていることから、同種の変種 Arisaema ishizuchiense Murata var. brevicollum H.Ohashi et J.Murata (1980)として発表された。その後、分子系統解析の結果、ユモトマムシグサに近縁であることが判明し、同種の亜種に組み替えられた。 本州の中部地方(岐阜県・長野県・福井県)に分布し、飛騨山脈および白山の亜高山帯の林下に生育する。亜種名 brevicollum は、「短い頸の」の意味。 絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト) (2020年、環境省) 左が雌株、右が雄株。長野県上高地 2022年6月上旬。 葉は1個で、葉身は5小葉に分裂し、小葉の縁に波状になる粗い鋸歯があり、葉軸は発達しない。 花序柄は葉柄より明らかに短く、仏炎苞は赤紫褐色で細かい斑紋がある。 仏炎苞筒部は上方に向かって広がった太い筒状になる。仏炎苞口辺部はやや開出する。 仏炎苞舷部は卵形で先端はややとがる。花序付属体は仏炎苞とほぼ同じ色で、太棒状から棍棒状になる。仏炎苞舷部を立たせて撮影。
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